破れたり汚れたりしている紙幣が手元にある時、みなさんはどうしていますか?多少の欠けや汚れ程度なら気にせず使ってしまうという人も多いかもしれません。
では実際にどれくらいの破損や汚損までなら紙幣として認められるのでしょうか?
破れた紙幣を持って抗議する迷惑客
破れた紙幣を交換しに銀行へとやってきたとある客。その手にしているのはほんの切れ端ほどの紙幣です。「10,000」と数字が印字されている部分は残っているので1万円ということはわかりはしますが、果たして新たに交換することはできるのでしょうか?
1万円札の切れ端を手にした銀行員の答えは「…この紙幣は交換しかねます」とのこと!どうやら紙幣の残りの面積が5分の2未満の場合は、日本銀行法施工規則第8条により、交換ができないと決められているのだそうです。
法律で決まっているのならいくらごねても仕方がないですよね。では少し燃えてしまったお札ではどうでしょうか?これには「交換が可能」と言う答えが返ってきました!紙やインクの質から本物であることが特定できるからという理由でOKなのだそう。
何かの拍子で紙幣が破損や汚損してしまった場合は、その損傷具合によって新しく交換できる場合とそうでないがあるんですね。もしもの時のために知っておいて損はない豆知識です!
作画:青木ぼんろ(@aobonro)
参考:日本銀行「傷んだお金、燃えて灰になってしまったお札や溶けてしまった硬貨は、どこに持ち込めばいいですか? 損傷したお札はどのような基準で引き換えてもらえますか?」