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島袋寛子さん(40歳)…解散後に初めて行ったファミレスでした「予想外の会話」とは

  • 2024.8.2

「SPEED」の名の通り、CDデビューから一気にスターダムを駆け上がったダンスヴォーカルグループ、SPEED。破竹の勢いで数々の記録を打ち立てながら、さらなる活躍を見せようという中、1999年10月に突然の解散宣言。街に号外が出るほど日本全国を騒然とさせました。SPEEDのリードボーカル・島袋寛子さんの、解散に至るまでの思いを掘り下げていくと、そこには島袋さんの歌い手としての真摯な姿勢がありました。40歳になった今だからこそ気づけた、1990年代を代表する伝説的グループの解散秘話をお届けします。

お話をうかがったのは…島袋寛子さん・40歳

《Profile》

1984年4月7日生まれ。沖縄県出身。3歳から沖縄のアクターズ・スクールに通う。SPEEDとして12歳でデビュー。正式なソロデビューは1999年発売の「AS TIMES GOES BY」。ジャズのプロジェクト「Coco d’Or」にて3枚のアルバムを発表。 2008年にSPEED の活動を再開後もソロ活動を並行し、2013年にアルバム「私のオキナワ」をリリース。ミュージカル、映画等で演技にも積極的に取り組む。アロマセラピー・ボディトリートメント・カラーケアシステムの資格を持つなど多岐に渡り活動。

同年代の子が経験することをできないまま、大人になることが怖かった

みんなと一緒じゃないと嫌だ、というわけではないのですが、「人としてこの感覚は合ってるのかな?」という部分は昔からすごく気にしていましたし、その感覚からズレてしまうことが必要以上に怖かったんです。
歌手になりたい一方ですごく真面目な部分があって、当時、普通に同世代の子達が体験できることを同じタイミングで経験しないでいいの?と不安を覚えるようになっていて。このままじゃ人とズレてしまうんじゃない?このままじゃ説得力のない大人になっちゃうんじゃない?発信する側なのに、何を歌っても、経験が伴っていないままだと説得力に欠けてしまうのではないかと――。

そうした感覚は、私の母が「人として」という部分をとても大切にしていたこともあるし、SPEED初期から担当だった女性のマネージャーさんも、いわゆる一般的な感覚を大切にするように指導してくれたからかもしれません。一般的というと多様性の時代にはそぐわないのかもしれませんが、この業界はオープンで自由度が高いからこそ、むしろ重要な感覚だと強く大切に思っていました。

解散後、初めて親友に連れていってもらったファミレスでの会話は「私、ズレてない?」

解散後、初めて親友とファミレスに行きました。彼女のことは小学6年生の時から知ってはいたんですが、話をするようになったのは中学に上がってからです。不思議なほどウマが合う子で、勝手に運命を感じています(笑)。その子とファミレスでずっと何気ない話を延々としていたんですが、都度都度、「私はこう思うんだけど、それって普通?ズレてる?ズレてない?」と訊いていましたね。

今なら、人はそれぞれで、その人の経験が表現になるってわかるし、そう思えるんですけど。私は欲張りで、得難い経験をさせてもらいながらも、みんなと同じことも経験したいし、知りたかったんです。でも焦らなくたって、経験は自然に伴ってくるんですよね。逆に、経験が伴わなくてもストレートに伝わることもある。SPEEDのデビュー曲の「Body & Soul」はまさにそうで、結構刺激的な歌詞なんですが、「わかってない」からこそ良かったんだと思います。

解散後は大好きなマライア・キャリーのDVDを買い漁って、それを見ながら休もうと思っていたんですが、気付いたらレッスンに行っていました。なんだかんだその後の仕事に通じることをしていたので、結局そんなに休んでいる感覚はないんですよね(笑)。

美容法、ライブ前のルーティンまで、変えてみることで起こる変化を楽しんでます

私は自分自身であらゆることを試して実験することが大好きなんです。コスメや美容法はもちろんですが、日々何気なくやっている習慣に至るまで。

例えば、おまじないは8回口に出して唱える。「自分できる!」とか「自分綺麗!」、「自分健康!」みたいな(笑)。インスタを何気なく見ていたら上がってきたフィードですが、確かに言霊の力ってあるよなぁと妙に納得したんです。これまでも3回くらいは唱えてはいたのですが、8回に増やしました!
あとは、コンサートの前はバンドメンバー達と円陣を組んで気合いを入れるのがルーティンでしたが、最近はちょっとやめてみたり。その方が気張り過ぎず、より自然に私らしさを表現できるんじゃないかなと思って実践中なんです。ルーティンをちょっと変えることで起こる変化を楽しんでます。

《衣装クレジット》

オールインワン¥89,100(アキコ オガワ/ブランドニュース)左耳ハートピアス¥25,300左手ハートリング¥66,000(ともにビジュードエム)右耳イヤーカフ¥16,500[Pearl for Life]右手リング¥22,000[オーロラ](ともにロードス)サンダル¥18,700(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)シャツ(スタイリスト私物)

【ショップリスト】
ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005
ビジュードエム 03-6427-3624
ブランドニュース 03-6421-0870
ロードス 03-6416-1995

撮影/川原崎宣喜 ヘア・メーク/小森真樹 スタイリスト/大塩リエ 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希

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