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まだ回収されていない“伏線”に注目あつまる… 放送開始前にチェックしたい“数々の謎” 『薬屋のひとりごと』第2期

  • 2025.1.3

シリーズ累計発行部数は3800万部を突破し、2023年10月から連続2クールで放送され大きな話題を呼んだTVアニメ『薬屋のひとりごと』。本作の見どころは、主人公・猫猫(まおまお)の周囲で巻き起こる難事件と、緻密に張り巡らされた伏線だ。第1期では真相が明かされず、謎のままになっている伏線も多い。本稿では、第2期の放送を前に第1期で回収されなかった伏線をおさらいしたい。

“園遊会”で描かれた未回収の伏線

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(C)日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

本作のなかで視聴者に大きな印象を残したのは、第5話と第6話で描かれた“園遊会”のエピソードではないだろうか。宦官(かんがん)である壬氏(じんし)とのやり取りのなかで、実は猫猫のそばかすは化粧でつけたものであると明かされ、彼女が本来持つ美しい姿が描かれた。また、アニメのキービジュアルでも使われている「これ、毒です」と猫猫が見抜くシーンが登場したのも園遊会だ。

毒が混入する事件が発生し宮廷内で渦巻く思惑が垣間見えた園遊会だが、ここに未回収の伏線が。皇帝の弟の席が空席で、第22話の春の園遊会でも空席だったのだ。園遊会という地位の高い者たちが集まる行事に、なぜ皇帝の弟は姿を見せなかったのだろうか。

そして、もうひとつ園遊会で巻き起こったのは、猫猫と壬氏の淡いラブストーリーだ。園遊会でかんざしを渡す行為には、さまざまな意味合いが込められている。気に入っているというアピールだったり、求愛だったり、義理チョコのような意味だったり……。そんな園遊会において重要な役割を持つかんざしを猫猫に渡した壬氏。

ただ、第6話で壬氏の髪には別のかんざしが刺さっていた。壬氏にかんざしを渡した相手については語られず、壬氏が誰からどのような意味合いでかんざしを渡されたのかは謎のままになっている。

壬氏は何者?“意味深”なキャラクターたち

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(C)日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

考えが読めない楼蘭妃(ろうらんひ)のように、本作はミステリアスなキャラクターが数多く存在する。なかでも気になるのは、壬氏についてではないだろうか。美しい見た目で多くの人を虜にする魅力を持っているが、猫猫の前では子どものような一面も見せる壬氏。作中では、彼が“ただの宦官ではない”と暗示する描写がいくつもちりばめられている。

第19話で、壬氏が祭場の中心に立ち、祭祀を仕切っているような場面がある。宦官という身分の者が立つ場所ではないため、実は壬氏はとても高貴な生まれであると推測される。

さらに第20話では、壬氏が男性機能をおさえる薬を飲みながら宦官をしている事実が明らかに。皇帝の命のもと強い目的を持って宦官を演じているようだが、なぜ壬氏はそこまでして宦官を務めているのだろうか。

『薬屋のひとりごと』は、2025年1月10日から第2期の放送がスタートする。公開された第2期本PVでは、新キャラクターであるおしゃべりで明るい新入りの下女・子翠(しすい)が登場。ラストで「私はちょっと用があってー」と走り去っていく子翠の後ろ姿が意味ありげに映し出されている。

新たなキャラクターの登場により、猫猫の周りで巻き起こる事件や物語がより深みを増しそうな予感。第1期で回収されなかった数々の伏線が、第2期で種明かしされることにも期待したい。

薬屋のひとりごと
ABEMAにて2025年1月10日(金)24時30分~
※#2以降、毎週金曜日夜24時より放送予定
番組URL:https://abema.tv/video/title/19-174?s=19-174_s2
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる
【(C)日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari