気づいて、震えた… アニメ化ならではの“改変”に思わずニヤリ「そこで終わる？」「すごい展開」号泣回から一変、またも反響

龍幸伸による漫画を原作とした現在放送中のTVアニメ『ダンダダン』。号泣回となった前回とは一転、第8話はラブコメとオカルトが入り混じる絶妙なバランスがユニークな回となった。また、元ネタが存在すると言われているある歌に、アニメ化ならではの“改変”も。

巧みな構成から生まれる“ギャップ”

アクロバティックさらさらを倒し、アイラ（白鳥愛羅）が仲間になったことで1つタマを取り戻したオカルン（高倉健）。だが、アイラは相変わらずオカルンとモモ（綾瀬桃）を悪魔だと勘違いしている様子。そんななか、自分を助けてくれたオカルンにアイラは恋心を抱く。

学校にて、オカルンはモモに嘘をついて1人で修行に励む。また襲いかかるかもしれない妖怪や宇宙人に対抗するためだ。そこに訪れたアイラは、キスをしてオカルンに告白しようとする。美少女でモテるアイラだが、恋愛に関しては怪しい本に書いてあることを鵜呑みにするほど初心者だった。

たまたまアイラを押し倒したようになったオカルンを目撃したモモは、ショックを受けてオカルンを突き放す。第5話でもオカルンとモモのすれ違いから始まるラブコメが描かれたが、あのじれったさとコミカルな面白さが再び見られてうれしくなる。

しかし、突然オカルン、モモ、アイラ以外の学校中の人がいなくなり、外は真っ暗に。フラッドウッズモンスターと戦ったときと同じように閉じ込められてしまった3人は、光線攻撃を放つ恐竜のような敵とボクサーの格好をしたドーバーデーモンと遭遇。モモはなんとかやり過ごすが、オカルンとアイラの2人はドーバーデーモンと戦闘になる。

変身したオカルンがドーバーデーモンに立ち向かおうとした瞬間、第1話にて登場したセルポ星人が現れる。オカルンの性器を狙うセルポ星人。絶体絶命のピンチに陥ったオカルンだが、そこにアクロバティックさらさらのような姿に変身したアイラが登場し、オカルンを助けた。

第7話では、アクロバティックさらさらの悲劇的な過去が描かれ涙を誘った。だが、続く今回は学園ラブコメから始まるというギャップがたまらない。加えて第8話の中でラブコメとオカルトという2種類の展開が味わえる構成が見事で、視聴者を飽きさせないのだ。

第8話に対してSNSでは「こんなに続きが気になるの久しぶり」「そこで終わる？」「すごい展開」との声が。初めて見るアイラの姿が興味をそそり、次回が待ちきれなくなるような引きが大きな反響を呼んだ。

思わずニヤリ……元ネタと言われる“空耳”

オカルンとアイラの前に現れたドーバーデーモンは、登場時にある歌を歌っている。メロディやリズムが大きく変わっているためわかりにくいかもしれないが、この歌はスウェーデンのポップ・グループであるABBAの「Chiquitita」が元ネタと言われているのだ。

とはいえ、「チキチータ～ユメナイカ～」という歌詞は本来の歌詞ではなく空耳。歌詞はもともと英語だが、サビの部分がそう聞こえるのだ。アニメにおいてメロディなどが改変され別の曲のようになっているのは、おそらく権利問題があるからだろう。

1979年にリリースされた実在する歌を彷彿とさせる演出に驚いた人も多いはず。世代の人はきっとにやりとしてしまう小ネタが楽しい。また、アニメ化によって原曲とは改変されたリズムは戦闘BGMのようで、オカルンが未知の生命体と遭遇した緊張感のあるシーンとマッチしているのだ。

ラブコメとオカルト展開、そして続きが気になるラストによって観る者を釘付けにさせた第8話。伝わる人にしか伝わらないような小ネタを使った遊び心も面白い。『ダンダダン』を観た後の満足感は、こういった見ごたえ十分な展開や細かい演出が大きな理由だろう。

ダンダダン
ABEMAにて毎週木曜25時より無料放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
［番組URL］https://abema.tv/video/title/593-10
【(C)龍幸伸／集英社・ダンダダン製作委員会】

ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari

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