視聴者、ザワザワ… やっと判明した“謎”に反響！今期の話題アニメの共通点と“粋な仕掛け”

現在放送中のTVアニメ『ダンダダン』。大きな話題を呼んでいる本作は、エンディング映像にて楽しそうに踊っている謎の招き猫が何者なのかSNSでも疑問の声が上がっていた。しかし、物語が進むにつれて招き猫の正体がわかるという“仕掛け”が隠されていた。

ギャップがありすぎる招き猫の意外な“正体”

『ダンダダン』のエンディング映像にて、ずっと真夜中でいいのに。によるポップなエンディングテーマ「TAIDADA」に合わせて陽気に踊る招き猫が登場している。だが、この招き猫はしばらく本編には出てこない。それなのに主役級の見せ場を与えられている“謎の招き猫”に注目が集まっていた。

招き猫の正体が判明したのは、物語がある程度進んだ第5話。妖怪・ターボババアに呪われてしまったオカルン（高倉健）は、モモ（綾瀬桃）と一緒にターボババアに鬼ごっこ勝負を持ち掛け、倒すことに成功した。ただ、オカルンの中に“なにか”がまだ残っていると見破ったモモの祖母・星子は、その“なにか”をハリセンによって引っ張り出す。

すると、急にオカルンの前に準備していた招き猫が動き出し逃走。モモの超能力によって捕まった招き猫は、「放せクソだらあ！」と口悪く喋り出した。

「こいつは驚いた」「何これ」「ターボババアさ」成仏したと思われたターボババアは、霊体となってオカルンの体に乗り移っていた。そして、星子によって追い出され今度は招き猫に乗り移ったターボババア。つまり、エンディング映像にてノリノリで踊っているかわいい招き猫の正体は、オカルンに呪いをかけタマを奪った張本人である、あの恐ろしいターボババアだったのだ。

ターボババアのかわいさが止まらない！

エンディング映像の招き猫の正体がターボババアだとわかり、一気にターボババアに対して愛着を感じた視聴者も少なくないだろう。モモに捕まったとき、小さい姿でバタバタと暴れ目をぎゅっとさせながら星子にハリセンを連打されるターボババア。妖怪の姿とはかけ離れたかわいらしいビジュアルに、守ってあげたくなる気持ちになる。

ターボババアのかわいさは止まらない。第6話にてオカルンのリュックに忍び込み学校にやってきたターボババアは、屋上でモモたちと昼ご飯の焼きそばパンを食べる。モモと言い争いになり焼きそばパンを放り出して殴りかかるが、簡単にオカルンに止められるターボババア。放り出した焼きそばパンを拾い、ふーふーと汚れを吹き飛ばし、また食べ始める姿も愛らしい。

一つひとつの挙動がちょこちょこしていてキュートなターボババアは、『ダンダダン』のマスコットキャラクターのようなポジションになりそうだ。そして、ドライヤーの強風で顔がめちゃくちゃになったり、UFOと全速力で走ったりバタバタと忙しいエンディング映像は、招き猫になったターボババアの魅力をたっぷり堪能できる魅力があるのだ。

エンディング映像に隠された仕掛けは、同じく現在放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』でも取り入れられている。物語の進行に合わせて主人公が変わるリレースタイルの『チ。』は、エンディング映像も第2章のスタートとともに変化。今期の話題作には、エンディング映像に仕掛けがあるという共通点があるのだ。

アクションシーンの圧倒的な作画で話題を呼んでいる『ダンダダン』だが、本編以外も見逃せない。かわいらしい招き猫の姿になったターボババアの今後の活躍にも要注目だ。

ダンダダン
ABEMAにて毎週木曜25時より無料放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
［番組URL］https://abema.tv/video/title/593-10
【(C)龍幸伸／集英社・ダンダダン製作委員会】

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ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari