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累計4000万部…予想外の展開とキャラの魅力で大人気作品に…アニメ『ブルーロック』の魅力とは

  • 2024.11.11
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(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

10月から第2期の放送がスタートしたTVアニメ『ブルーロック』。本作は「週刊少年マガジン」にて連載中の原作・金城宗幸、作画・ノ村優介によるサッカー漫画を原作としており、全世界累計発行部数4000万部を突破している大人気作品だ。サッカー作品とはいえ、サッカーの知識がなくても十分楽しめる。なぜ『ブルーロック』はサッカーをまったく知らなくても楽しめるのだろうか。

サッカー人生を懸けたデスゲーム

主人公・潔世一(いさぎよいち)は、ある日強化指定選手の招待を受ける。そこで待っていたのは、コーチである絵心甚八(えごじんぱち)によって立ち上げられた「“青い監獄”(ブルーロック)プロジェクト」。それは全国から集められた優秀な高校生FW300人が特殊トレーニングを行い、世界一のストライカーをつくりあげるプロジェクトだった。

『ブルーロック』の面白い点としてまず挙げられるのは、設定だ。集められた優秀な高校生FWたちはU-20W杯日本代表のFW登録選手になれるため、時に協力し時に蹴落とし合う。ブルーロックで脱落してしまうと一生日本代表に入る権利を失うため、サッカー人生を懸けたデスゲームといってもいいだろう。

本作は“エゴ”をテーマにしており、己のエゴを貫くことでピンチを打破したり能力を覚醒させたりするシーンも。仲間と仲良く協力して……なんてお呼びではない。チーム一丸となって戦うサッカー作品の常識を覆した、今までにないような作品なのだ。

そして、『ブルーロック』のゲームの面白さがわかるのが、第1話の入寮テストだ。ボールをぶつけ合いぶつかった者が鬼となる鬼ごっこで、最後に鬼となった者は入寮前に脱落となる。制限時間ギリギリに鬼となった潔は、選手の能力を数値化したランキングで最下位の五十嵐栗夢(いがらしぐりむ)にボールを当てるチャンスが。

しかし、潔は五十嵐にボールを当てなかった。「自分より強いヤツに勝たなきゃ何も変われない!」蜂楽廻(ばちらめぐる)と協力し、ランキングトップの吉良涼介(きらりょうすけ)を鬼にして脱落させることに成功。さっそく本作の持ち味を感じる予想外の展開だ。

他の試合の数々も見ごたえ十分だ。総当たりリーグ戦を行い上位2チームと敗退チームの得点王だけが突破できるサバイバルマッチや、ミニゲーム形式で戦い勝利チームが相手チームから1人奪う「奪敵決戦」など、頭脳も試される一筋縄ではいかないゲームが潔たちを試す。

推しが見つかる?個性豊かなキャラクター

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(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

肝心のサッカーの試合内容だが、「ゴールにボールが入ったら点が取れる」というルールだけ知っておけばほとんど問題ない。もちろんサッカーの知識があったほうが深く楽しめるが、本作は活躍するキャラクターのカッコよさがピカイチなのだ。

長い赤髪が特徴的な俊足の持ち主・千切豹馬(ちぎりひょうま)や全てのテクニックにおいて高い能力を誇る糸師凛(いとしりん)など、『ブルーロック』には個性豊かなキャラクターがたくさん登場する。

4月19日には本作に登場するキャラクター・凪誠士郎(なぎせいしろう)が主役となる映画『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が公開。主人公である潔以外にもキャラクター人気が高く、好きなキャラクターがきっと見つかる作品となっている。

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(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

本作はデスゲームのような展開が面白く、キャラクターも魅力的。さらに、必殺技のような現実離れしたスーパープレーが連続するため、サッカーの枠を超えたサッカーアニメといえそうだ。サッカーアニメだからと敬遠していた人も、一度観てみるとどっぷりハマる魅力が『ブルーロック』にはある。

ブルーロック
ABEMAにて毎週日曜日夜20時より放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/420-57
【(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari