1. トップ
  2. Snow Manの主題歌起用で『ブルーロック』に思わぬ現象… 人気グループがもたらすアニメへの影響

Snow Manの主題歌起用で『ブルーロック』に思わぬ現象… 人気グループがもたらすアニメへの影響

  • 2024.11.5

10月から放送がスタートし、現在絶賛放送中のTVアニメ『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』。「週刊少年マガジン」にて連載中の原作・金城宗幸、作画・ノ村優介による漫画を原作としており、全世界累計発行部数は4000万部を突破している人気作だ。本作は第2期にあたり、Snow Manの歌う「One」がエンディング主題歌を担当している。

人気アイドルグループ・Snow Manの起用

undefined
(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

「One」は、メンバー1人1人が歌い繋いでいくミディアムバラード。静かな楽曲に込められた熱く燃えるような闘争心や夢、“エゴ”を歌っており、『ブルーロック』の世界観にマッチした楽曲となっている。力強く美しいハーモニーも心地いい。激しいゲームが繰り広げられる本編とは一転、バラード調の曲が心を落ち着かせてくれるようだ。

「One」を歌うSnow Manは、9人組の男性アイドルグループ。彼らの持ち味は、歌とダンスのパフォーマンスだ。また、主に舞台やバラエティで活躍しており、ゴールデン帯に放送している冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』も大きな話題を呼んでいる。

YouTubeの公式チャンネルの登録者数は2024年10月31日時点で360万人を突破しており、高い人気がうかがえる。そして、「One」はSnow Manが初めてサブスクリプションで配信した記念すべき楽曲。CDを買うことが少なくなった今、サブスク解禁されるのはファンにとっても喜ばしいことだろう。

『ブルーロック』とSnow Manの“幸福な現象”

undefined
(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

Snow Manが『ブルーロック』のエンディング主題歌を担当することで、両者のファンがさらに増す効果が生まれたように思う。それはターゲットとなるファン層の親和性が理由だろう。

『ブルーロック』はサッカーアニメだが、キャラクターの魅力がたっぷり味わえる作品となっている。個性豊かなイケメンキャラクターが数多く登場し、美麗な作画によってその魅力を倍増させているのだ。本作を追っていた人は、「カッコいい」「好き」と思えるような“推し”がいるのではないだろうか。

そして、Snow Manも高い人気を誇るアイドルグループだ。11月からは自身初となる5大ドームツアーを実施することが決定している。ドームでライブができるほどのファンを持つSnow Manは、今アイドルグループのなかで最前線を走っているといっても過言ではない。

エンディング主題歌がきっかけで、Snow Manのファンが『ブルーロック』を観始める現象が起きている。逆もまたしかりで、Snow Manの楽曲を聴き始めるアニメファンも続出。YouTubeに上げられた「One」のMVには「ブルロからきました」「エンディングソングから初めてSnow Manの歌声をちゃんと聴き感動しました!」とのコメントも。

Snow Manは男性ファンも多いという特徴があるが、メイン層である女性ファンがハマりやすいのが『ブルーロック』のように思う。アニメとグループのファンがタイアップがきっかけでお互いの良さに気づき合う、とても幸福な現象が起きているのではないだろうか。

『ブルーロック』とSnow Man、両方の動向に注目してみるのも面白いだろう。

ブルーロック
ABEMAにて毎週日曜日夜20時より放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/420-57
【(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari