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「さらに評価上がった回」「執着してた理由が回収された」予想外の幕引きに感銘の声 今、絶賛されているアニメ『ダンダダン』

  • 2024.11.7

現在放送中のTVアニメ『ダンダダン』。制作を担当するサイエンスSARUによる作画が大きな話題を呼んでおり、龍幸伸による原作漫画も高い人気を誇っている。第4話では妖怪・ターボババアとの命を懸けた鬼ごっこ勝負が描かれ、本作の作画の凄さを存分に堪能できる回となった。

二転三転する“ドタバタ感”が楽しい

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

オカルン(高倉健)にかけられたターボババアの呪いを解くため、ターボババアと呪縛霊がいるトンネルへやってきたモモ(綾瀬桃)とオカルン。トンネルをふさぐほど巨大化したターボババアがさっそく現れ、画面はターボババアのテーマカラーである真っ赤に染まる。

「ターボならターボらしく……足の速さで勝負してみろや!」鬼ごっこ勝負を持ちかけることに成功したモモ。だが、ターボババアは10分数えるというルールを守らない。怒ったオカルンがターボババアの胸に噛みつき抵抗するが、ターボババアはオカルンに取り憑く。二転三転するドタバタ感が楽しく、命懸けの勝負にもかかわらずコメディのようなテンポのよさだ。

そこに大きなカニの姿をした地縛霊も登場し、必死に逃げるオカルンとモモ。モモの祖母・星子が言うには、死んだ人が三途の川を渡るときに沢ガニの姿になるらしく、地縛霊がカニの姿をしているのもそういった理由なのだろう。

トンネルから正能市の街のほうに逃げてきた2人は、地縛霊からさらに逃げる。オカルンの背中に乗るモモの一人称視点もまじえながら、臨場感たっぷりで描かれるのだ。さまざまなアングルで魅せる作画がこの鬼ごっこのシーンにも発揮されている。

逃げる途中で温泉施設に入った2人。真っ赤な画面の中で周囲の人々が黒くシルエットになっており、工夫を凝らした作画の演出がまたしても映える。

「カニはゆでると身がプリッと締まるじゃん」「筋繊維が硬くなって動きが鈍くなるんじゃね」大量のお湯を地縛霊にかけるモモ。すると、地縛霊は動きを止めた。モモの奇抜なアイデアでピンチを切り抜ける場面も『ダンダダン』の面白さだ。

しかし、正能市からあと一歩で出られるというところで、ターボババアによって集められた無数の人々が追いかける。絶体絶命のピンチに追いやられたオカルンとモモ。

そこで、オカルンが呪いの力を使い本気モードに。このときに流れるBGMに聞き覚えがある人も多いだろう。運動会の定番曲である「天国と地獄」のアレンジだ。音楽による遊び心が楽しいアニメ化ならではの演出となっている。本気モードになったオカルンのダイナミックな逃走劇も見ごたえ十分だ。

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

地縛霊とターボババアの意外な真実とは

追い詰められた2人だったが、モモは通りかかった電車を超能力で掴み、ターボババアを引きつける。そして、線路の先で待ち構えていた星子によってターボババアはついに倒されるのだった。

地縛霊の正体は、昔乱暴をされた後バラバラにされて捨てられた少女たちの悪霊。そして、ターボババアの現れる場所は決まって理不尽な死を遂げた少女たちの霊がいる場所だった。ターボババアは成仏できない少女の霊を慰めてまわっていたのかもしれないと星子は静かに語る。意外な地縛霊とターボババアの真実に少し切なくなる幕引きとなった。

第4話についてSNSでは「4話すごすぎる」「来週まで待ちきれない」「手に汗握った」「アニメ芸術の最先端をいってる」「ターボババアが“イチモツ”に執着してた理由が回収された」「ギャグの下ネタかと思ってたのに感動した」「追いかけっこの選曲、センス良すぎた」「さらに評価上がった回」と絶賛の声が続出した。

制作陣が原作の良さを理解し、アニメに落とし込むことに成功している『ダンダダン』。“漫画でいいじゃん”とはならない魅力が本作にはある。ますます評価を上げる『ダンダダン』の今後の展開に期待したい。

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

ダンダダン
ABEMAにて毎週木曜25時より無料放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-10
【(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari