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原作ファン「ここからさらに面白くなるよ」マンガ大賞の話題作、衝撃的な展開が続くもさらなる期待の声

  • 2024.11.8

現在放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』。キャラクターの静かに熱く胸を打つセリフや予想外の展開で大きな反響を呼んでいる話題作だ。原作漫画はマンガ大賞を受賞しており、アニメ化をきっかけにさらに注目を集めている。

第5話では、新たな主人公・オクジーとその同僚・グラスが異端者の言葉に突き動かされ、第2章の物語が動き出した。

※本記事は、1話~4話の重要なネタバレを含みます。

印象的な“タイトル”の演出

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

移送中の異端者の警備を担当していたオクジーとグラスだが、異端者の「この地球は天国なんかよりも美しい」という言葉に心を動かされたグラスが異端者の縄を切り警備を放棄。裏切りを見た異端審問官・ノヴァクは、オクジーに剣を向け殺そうとする。

しかし、殺されそうになったオクジーを異端者がかばい、ノヴァクに刺されてしまう。「歴史が君を必要としたからだ。頼む」そう言って異端者はオクジーに丸い形をしたネックレスを授ける。このネックレスは、第1章にてフベルトがラファウに渡したもの。地動説の秘密が再び引き継がれた瞬間だった。

逃げた森の中で石箱を見つける2人。それは地動説の研究が隠された秘密の箱だった。異端者も発見した人間のひとりに過ぎず、手紙を残していた。そして、もうひとつ残された手紙には、“地”と書かれていたのだ。

オクジーが手紙のタイトルである“地”を読み上げた直後に『チ。』というタイトルと第2章の文字が映し出される演出がニクい。第1話のラストでも、フベルトがラファウに地動説について語った瞬間にタイトルと第1章の文字が映し出された。『チ。』というインパクトのあるタイトルを印象的に使っている。

また、第5話はほとんど真っ暗闇のなかでストーリーが進行する。画面が見えづらいと感じるほどの暗さだ。しかし、この暗さのおかげで星空の美しさやノヴァクの剣の鋭い光が際立つ。闇を深くすることで光を映えさせる、アニメならではの作画となっているのだ。

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

オクジーに希望を託したグラス

街にも組合にも戻れなくなったオクジーだが、グラスにはバデーニという修道士に頼るあてがあった。ただの修道士ではなく、素行不良と思想上の禁忌によって左遷されたワケありの人物であるバデーニ。2人は石箱の秘密について聞くため、バデーニの住む村へ向かうことに。

バデーニの住む村にあと一歩でたどり着くところまで来た2人。しかし、突然歩いていた橋が崩れてしまう。必死に助けようとするオクジーだが、グラスはオクジーに希望を託すことを決意。「これが私の運命だ」そう言い残し、オクジーを生き残らせるためグラスは自ら川に落ちたのだった。

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

第5話についてSNSでは「心に響くセリフが多い」「ここに至るまでの経緯がずっとすごい」との声が。フベルトやラファウだけでなく、グラスまで死んでしまうという衝撃的な展開が続く『チ。』。引き継がれる信念の物語とはいえ、キャラクターたちが次々に退場していくのは胸が痛い。

その分、託された者が今後どのような道を進むのか俄然興味がわく。SNSでは原作を読んでいる視聴者から「ここからさらに面白くなるよ」との声もあがった。第5話のラストにてバデーニのもとを訪ねるオクジー。この2人の出会いが『チ。』の物語にどのような変化を与えるのだろうか。

チ。 ―地球の運動について―
ABEMAにて毎週土曜日夜24時10分より無料独占・見放題最速配信
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/568-32
【(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari