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"原作にはない" アニメ化『話題作』の粋な演出に「めっちゃいい」と反響続々

  • 2024.10.28

話題作である現在放送中のTVアニメ『ダンダダン』。第3話では、モモ(綾瀬桃)の祖母・星子が新キャラクターとして登場した。独特な髪形やマントを羽織った姿、祖母というわりには若い見た目が強烈な存在感を放っている星子は、オカルン(高倉健)に呪いついている妖怪・ターボババアに圧倒的な強さを見せつけた。

アニオリで描かれた星子とターボババアの戦闘シーン

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

モモが倒れターボババアに身体を乗っ取られてしまったオカルンだったが、そこにローカル番組の出演から帰ってきた霊媒師として活躍している星子が登場。護符釘を使いターボババアに先制攻撃を繰り出す。さらに出ると死ぬ結界を地面に描き、ターボババアを蹂躙といえるほどに圧倒した。

けっしてターボババアが弱いわけではない。第1話と第2話で繰り広げたセルポ星人やフラットウッズモンスターとの戦いでも、ターボババアは強力な能力を発揮していた。俊敏なだけの妖怪ではないのだ。しかし、星子とターボババアの“ババア対決”に勝ったことから、星子が相当実力者であることがわかる。

また、星子が護符釘と結界を使いターボババアにとどめをさすシーンはアニオリとなっている。星子が描いた円は内側に護符釘を刺すと内側が結界になり、外側に打てば円の外側が結界となる。そして、ターボババアは結界内では体が燃えてしまう。

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

原作ではターボババアの周りにひとつ円を描き、星子がとどめをさすため護符釘を地面に離した直後「ズン」と次の場面に切り替わる。だが、アニメでは戦闘シーンに一工夫加えられている。

結界から出られないターボババアを金属バットでボコボコにした後、さらに円の周りに円を描く星子。二重に描かれた円の間に護符釘を打ち、内側の円の線をザッと足で消す。すると、今度は逆にターボババアのいる場所が結界内となり、ターボババアは叫び声を残して燃えてしまった。

このシーンに対し、SNSでは「めっちゃいいアニオリ」と反響が。星子の結界と護符釘を使った戦闘スタイルは個性的なため、一工夫プラスしたアニオリによって彼女の強さがさらに垣間見える見せ場ができた。

エセ霊媒師かと思いきや……?

星子の超能力が発揮されたのは、ターボババアとの戦闘だけではない。第3話の冒頭にて出演していたテレビ番組内で星子は若いアイドルに「おめえの年 27だろ?」「妻子がいるだろ?」「カレーが好きだろ?」と次々に言い当てるが、どれも違うと言われ大ハズレしたかのように見えた。

しかし、後にそのアイドルが27歳で隠し子がいることが発覚。モモに対し「ワシはエセ霊媒師だぜ」と言っていた星子だが、実は本物の超能力を持っているとわかるエピソードだ。

謎に包まれた星子だが、強さは圧倒的。ターボババアに鬼ごっこ勝負を持ちかけてオカルンの呪いを解こうとするモモに、「死ぬなよ」とやさしく背中を抱く星子からは、孫であるモモへの愛情を感じる。モモとオカルンだけでなく、初登場にして存在感たっぷりの星子の活躍にも要注目だ。

ダンダダン
ABEMAにて毎週木曜25時より無料放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-10
【(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari