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「規制せずにガッツリやってくれる」「深夜帯の良さが詰まってる」アニメ化『話題作』に視聴者から大きな反響

  • 2024.10.25
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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

10月から放送が始まったTVアニメ『ダンダダン』が、早くも話題沸騰中だ。アニメならではの演出や作画が大きな見どころである本作は、「少年ジャンプ+」(集英社)にて連載中の龍幸伸による漫画原作の累計発行部数が320万部を超えるなど、高い人気を誇っている。アニメから入った新規だけでなく、原作ファンも唸らせる本作の人気の理由を考察したい。

戦闘シーンを盛り上げる“色”の演出

『ダンダダン』はサイエンスSARUが制作を担当。サイエンスSARUといえば、『映像研には手を出すな!』や『四畳半タイムマシンブルース』など、独特の世界観を持つクオリティの高いアニメを数多く制作しているアニメ制作会社だ。8月30日には映画『きみの色』が公開されている。

そんなサイエンスSARUによって手がけられた『ダンダダン』は、アニメーションの凄さや面白さを存分に堪能できる仕上がりになっている。本作でまず引き込まれるのは、凄まじい画力を感じる戦闘シーンと画面を染め上げる“色”だ。

第1話で繰り広げられる妖怪・ターボババアと宇宙人・セルポ星人のバトルでは、ターボババアは赤色、セルポ星人は青色とそれぞれテーマカラーが異なり、画面が真っ赤や真っ青に染まる演出が印象的。

また、第2話で登場するフラットウッズモンスターの固有色は黒となっている。画面が一色に染まることで“異世界”や“この世のものじゃない”といった印象を抱き、より一層作品のオカルトな雰囲気を味わえる。

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

漫画原作がアニメ化するにあたって一番うれしいのは、色や動き、声がつくことではないだろうか。本作はアニメ化の醍醐味といってもいい“色”を巧みに使うことによって、戦闘シーンの面白さやキャラクターの個性を引き立てているのだ。

SNSでも「完璧なアニメ化」「過激シーンも規制せずにガッツリやってくれる」「深夜帯の良さが詰まってるアニメ」「アニメならではの演出」「原作リスペクトめちゃくちゃ感じる」と視聴者から大きな反響が寄せられた。

構図がカッコいい!会話シーンも一捻り

鮮烈な色の演出以外にも、本作はさまざまな作画の面白さがちりばめられている。たとえば、第2話にてモモ(綾瀬桃)とオカルン(高倉健)がモモの家で会話するシーン。

モモと部屋に置いてある姿見に反射したオカルンが映し出されながら会話は進む。面と向かって話すよりも2人の遠い距離感が伝わってくるうえに、捻りのある構図が面白い。

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

また、モモとオカルンが手前に向かってフラットウッズモンスターから全力で逃げるシーンでは、完璧なほど画として決まっている。フラットウッズモンスターが繰り出す地面を粉々に引き裂く攻撃も、真っ黒に染まった画のなかで白い光が走り、まるでゲームの世界のようなカッコよさがあるのだ。

『ダンダダン』は原作も高い人気を得ているが、アニメ化によってさらに面白さが引き上げられたように思う。それは色や動きが加わり、もともと強力だった画力が倍増したからだろう。きっと今後も私たちを圧倒してくれるに違いないサイエンスSARUの作画や演出に期待したい。

ダンダダン
ABEMAにて毎週木曜25時より無料放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-10
【(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari