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マンガ大賞の話題作、“衝撃展開に絶句”する視聴者が続出「彼が主人公じゃないの……?」「ド肝抜かれた」「鳥肌」

  • 2024.10.24

現在放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』の第3話の展開が大きな話題を呼んでいる。第3話のラストで10年後に時は進み、新しいキャラクターの姿が映し出される。これから『チ。』はどんなストーリーを辿るのだろうか。そして、『チ。』とはいったい何の物語なのだろうか。

ラファウが地動説に懸けた命と信念

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

神童のラファウが学者・フベルトと出会ったことで『チ。』の物語は動き出す。フベルトは地動説を研究しており、異端者として捕まっていた。この世界では天動説が一般的であり、地動説は異端とみなされていたからだ。改心して釈放されたフベルトを引き取るとき、彼はまだ地動説への情熱を持ち続けており、改心していないことラファウは知る。

フベルトに脅迫され地動説の研究を手伝うことになったラファウは、地動説の合理的な美しさに魅了されてしまう。天動説を図で表そうとすると煩雑になってしまうが、地動説はすっきりとシンプルに描けるのだ。

研究を続けるうちにフベルトは異端審問官のノヴァクに捕まり、燃やされて死んでしまう。フベルトの死後、彼の隠した手紙に書かれた通りに研究資料を燃やそうとするラファウ。

しかし、ラファウは炎をいそいで消し、己の直感に従い地動説の研究を続けることを決心する。そんななか、第3話にてラファウが地動説を研究している秘密を知ってしまった養父・ポトツキは、ノヴァクに尋問され密告。ラファウは牢獄に入れられてしまう。

裁判で改心を宣言すれば釈放されるが、ラファウは「僕は地動説を信じてます」と宣言。地動説を信じるということは、ノヴァクに地獄のような拷問を受けることを意味する。ラファウの強い信念が表れたこのセリフは、視聴者に大きな衝撃を与えた。

※この先、本作品における重要なネタバレを含みます。

『チ。』は何の物語なのか?第3話から考察

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

再び牢獄に入れられたラファウは、拷問を受ける前に自ら毒を飲み自死を選ぶ。ラファウの予想外の行動にノヴァクは取り乱すが、ラファウは地動説の感動を生き残らせると静かに語る。その後、動かなくなったラファウは燃やされてしまうのだった。

第3話まで主人公として中心にいたラファウだが、毒を飲み燃やされてしまう展開に衝撃を受けた視聴者も多いだろう。SNSでも「彼が主人公じゃないの……?」「衝撃がすごすぎて」「3話でド肝抜かれた」「予想してなかった展開で鳥肌」「3話で持ってかれます」と驚きを隠せない声であふれた。

第1話のラストでタイトルとともに「第1章」と映し出されていたため、『チ。』は章ごとに区切られるのだとわかる。ただ、主人公のラファウの死によって第1章が完結する展開は予想外だった。おそらく第2章、第3章と新しい主人公が登場し、その人物が死などによって地動説から離れるまでが描かれ、また時間が進み……と地動説は引き継がれていくのだろう。

だが、“真の主人公”は他にあるのかもしれない。『チ。』というタイトルからは、「血」や大地の「地」、知性の「知」とさまざまな意味が読み取れる。『チ。』という作品において、移り変わっていく時間やキャラクターはあくまで地動説を取り巻くものにすぎないとしたら。

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

タイトルに込められた概念を含む3つの意味こそが本作のテーマであり、人ではない主人公なのではないだろうか。だとしたら、『チ。』は人間がメインというよりは“引き継がれる信念の物語”だといえそうだ。

放送前から注目を集め、第3話の展開でさらに大きな話題を呼んだ『チ。』。続く第2章ではどんな展開が待っているのだろうか。

チ。 ―地球の運動について―
ABEMAでは『チ。 ―地球の運動について―』毎週土曜日夜24時10分より無料独占・見放題最速配信
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/568-32
【(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari