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原作も完結直前…【推しの子】意外にも“シリアス”な展開を秘めたアニメ第2期が終了

  • 2024.10.16

10月6日に第2期の最終回を迎えたTVアニメ『【推しの子】』。「2.5次元舞台編」と「プライベート編」のようにパートをわけて描き、演出や続きが気になる衝撃的なラストなど毎話のように大きな話題を呼んだ。最終回のエンディング後には特報映像が流れ、さっそく第3期の制作の決定が発表された本作。第3期に向けて、新しく現れた謎や伏線をおさらいしたい。

謎に満ちたツクヨミとカミキヒカルの登場

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

第2期において最も謎めいているのが、第21話と第22話で登場した新キャラクターだ。第21話では謎の少女が、第22話ではサングラスの男が初登場し、エンディングでは声優が伏せられ「???」と表記されていた。

サングラスの男はSNSですでに正体を見抜く声が続出していたが、謎の少女はツクヨミという名前で木野日菜さん、サングラスの男はカミキヒカルという名前で宮野真守さんが声を担当していると明かされた。初登場時に声優が隠されている様子からも、2人が物語のカギを握る重要キャラクターであることが伝わってくる。

ツクヨミは星野ルビーに対して「私 お姉ちゃんが知りたいことを知ってるよ?」と意味深に言い、世間には知られていないはずの星野アイが極秘出産した秘密やゴローがアイの担当医だったこと、そしてアイの死に関わっている2人の犯人について語った。

なぜツクヨミはアイやゴローの死について知っているのだろうか。彼女の周りにはいつもたくさんのカラスがいて、人間離れした雰囲気を醸し出している。

もしかすると本当に生きた人間ではなく、神様や幽霊なのかもしれないと思うようなミステリアスさ。ルビーに秘密を教えたように、第3期でもツクヨミが物語を引っかき回す展開がありそうだ。

また、カミキヒカルもツクヨミに負けないくらいストーリーの核心に迫るであろうキャラクターだ。アイの墓参りに来ていたルビーを見て、「星野ルビー 美人に育ったね」「さすが 君と僕の子だ」とアイの墓前でつぶやくカミキ。

このセリフが意味するのは、カミキはルビーとアクアの父親だということ。しかし、アクアたちの父親はすでに亡くなっていると姫川大輝が話していたため、大きな矛盾が生まれている。父親探し、もとい復讐劇はまだ終わっていないようだ。

第3期は闇落ちしたルビーが活躍?

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

本当の父親がまだ生きているとわかったアクアは、なんとしてでもカミキにたどり着くだろう。もう復讐は終わったと悟り眼の星さえも消えてしまったアクアだが、再び星を宿らせる日は案外近いのかもしれない。

そして、ゴローの死体を見つけ、ツクヨミの話からアイとゴローの関係と暗躍する人物の存在も知ってしまったルビー。彼女はなによりも大事なアイとゴローを殺した真犯人に対して復讐心を燃え上がらせる。キラキラと明るく輝いていたルビーの眼の星は真っ黒に染まり、まさに“闇落ち”してしまった。

エンディング映像でもがき苦しむようなルビーの姿が、伏線のようにこの闇落ち展開につながるのが見事だ。これまで出番が少なかったが、第3期ではようやくルビーがメインになってくるだろう。ただ、その姿は以前とは違う憎しみに突き動かされたルビーなのかもしれないのがつらい。

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

巧みな演出と見ごたえのある展開で楽しませつつ、謎や伏線もしっかりとちりばめて幕を閉じた『【推しの子】』第2期。第3期では第7章「中堅編」が描かれると予想され、いよいよ物語は後半戦に差しかかってくる。10月10日には公式から“完結まで残り4話”と発表され、原作もいよいよクライマックス。アニメの放送が一旦終わっても『【推しの子】』の盛り上がりは続きそうだ。

『【推しの子】』
ABEMAでは『【推しの子】』10月17日まで第1期を全話無料配信中
[番組URL]https://abema.tv/video/title/25-240/
【(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、漫画のレビューを手がける。X:@kaku_magari