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【無料一挙配信中】1話ごとのクオリティが高すぎる…見事な脚本と伏線がすごいアニメ『薬屋のひとりごと』

  • 2024.8.15

2023年10月から連続2クールで放送されていたTVアニメ『薬屋のひとりごと』。後宮を舞台に、猫猫(まおまお)が毒や薬の知識を使って事件を解き明かしていく後宮謎解きエンタテインメントだ。皇帝や侍女(じじょ)といった登場人物の身分のように馴染みの少ない設定を盛り込んでいながら、その華やかで美しい世界観に引き込まれる。本記事では、『薬屋のひとりごと』の見どころを3つ紹介する。

主人公・猫猫の“無双感”が爽快

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(C)日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

猫猫は花街出身の薬師であり、後宮で下働きをすることになった少女。美形の宦官(かんがん)である壬氏(じんし)に毎話のごとく面倒事を押し付けられるが、持ち前の豊富な知識を使って解決していく姿が心強い。猫猫をかわいがったり頼りにしたりする登場人物も多く、愛されている主人公だ。

猫猫はとても好奇心旺盛な性格をしており、事件の解決も彼女の好奇心からくる行動力がきっかけであることが多い。クールで冷静だが、大好きな毒と薬を前にすると目を輝かせる一面も。また、猫猫がデフォルメで描かれることがあり、コミカルなシーンをよりかわいらしく表現している。

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(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

猫猫が推理力を駆使して大活躍する姿は、ジャンルは違えど異世界転生ものの作品を彷彿とさせる。後宮という舞台がファンタジーな雰囲気を演出しているのも関係あるのだろう。1人の少女である猫猫の“無双感”にスカッとするのだ。

猫猫の声を担当するのは声優の悠木碧さん。『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか役や『僕のヒーローアカデミア』の蛙吹梅雨役など、数多くのキャラクターを務めている。ギャグシーンから感情を爆発させた怒りの演技までこなす悠木さんの演技の幅広さは、本作でも大きな魅力だ。

後宮で巻き起こる不可解なミステリー

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(C)日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員

猫猫が毒見役をすることになった後宮では、きらびやかな一面だけではなくさまざまな欲望と思惑が渦巻いている。鋭い洞察力と推理力で事件を次々に解決していく猫猫の姿は爽快。まるで名探偵を見ているかのようだ。私たちには真相の見当もつかない謎でも、猫猫の手にかかれば解決の糸口が見えてくる。

本作は基本的に1話ずつ新しい謎が現れて解決していく構成になっている。その1話ごとのクオリティの高さとまとまりのよさが、作中で出てくるワードが難しいにもかかわらず観やすい理由だろう。

まったく関係がないと思っていた謎が伏線のように繋がる展開にも驚かされる。謎が明かされる快感と最終的に1本の線で繋がる巧みな脚本が、『薬屋のひとりごと』の最大の面白さと言っても過言ではない。

猫猫と壬氏の関係性がもどかしい

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(C)日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

猫猫と壬氏の関係性は絶秒で、やきもきしてしまう場面が多い。たとえば、壬氏が猫猫にかんざしを渡した園遊会のエピソード。園遊会でかんざしを渡すという行為には、好意や自分のものであると示すような意味が含まれている。

しかし、猫猫は壬氏の意図にまったく気づいていない。その後も壬氏はなにかにつけて猫猫に絡みにいくが、猫猫は適当にあしらっている。

壬氏は猫猫のこととなると嫉妬したり落ち込んだり、傍から見れば分かりやすいほど彼女に想いを寄せている。しかし、壬氏の想いにこれっぽっちも気づかない猫猫はまさに鈍感。2人のじれったさを感じるような恋愛模様から目が離せないのだ。

『薬屋のひとりごと』は、華やかな世界観のなかで織り成すキャラクター同士の関係性や爽快な謎解きが見どころの作品だ。陰謀と淡いラブストーリーが渦巻く奥深い世界を、ぜひ味わっていただきたい。

ABEMA無料一挙配信『薬屋のひとりごと』
[番組URL]https://abema.tv/video/title/19-174
・第1クール(#1~12)/~8月20日(火)午後5時29分まで、#1~12を無料で視聴可能
・第2クール(#13~24)/~8月20日(火)夜10時59分まで、#13~24を無料で視聴可能
【(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X:@kaku_magari