計算問題の中でも、分数が苦手という人は多いのではないでしょうか。
一見すると難しく見える分数の計算でも、ポイントさえ押さえると誰でも計算ができるようになります。
今回は、そのような問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
9/28×7/27
分数どうしの掛け算はどのようにすれば良いのでしょうか。
正しい答えを求めることができますか。
解説
今回の問題の答えは「1/12」です。
また、途中の計算は次のようになります。
分数どうしの掛け算の場合、分母は分母だけで掛け算、分子は分子だけで掛け算をします。
分子:9×7
分母:28×27
ここで、このまま掛け算をして「63/756」とすることも可能です。
しかし、数字が大きくなってしまい、この後の約分も必要です。
そこで、
分子:9×7
分母:28×27
の状態で約分を考えましょう。
上図では、次のように約分をしています。
分子:9、分母:27は、ともに9で割れる。(分子:1、分母:3になる)
分子:7、分母:28は、ともに7で割れる。(分子:1、分母:4になる)
すると、残った数は以下の通りです。
分子:1×1
分母:4×3
したがって、答えは「1/12」です。
掛け算をする前に約分をすることで、簡単な計算になりましたね!
まとめ
分数の計算は難しいように見えますが、「どこが約分できるか」を見つけることで簡単になります。
このような計算問題は、繰り返し練習することで、早く、正確に計算が可能になるので、ぜひ練習を頑張ってください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
分数どうしの掛け算にもう一問挑戦!