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間違える大人が多いかも?!「1.25×0.4+(−0.5)」→正しく計算できる?

  • 2024.8.16
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小数の計算は整数の計算よりも難易度が高く、大人になってから改めて計算しようとすると戸惑ってしまうこともあるでしょう。

そこにさらに負の数が絡むと、なお難しく感じるかもしれません。

しかし、基本の計算ルールを押さえておけば必ず正解にたどり着けます。

計算ルールを確認するつもりで、今回の問題に挑んでみてください。

問題

次の計算をしてください。
1.25×0.4+(−0.5)

解答

正解は、「0」です。

計算をスムーズにこなせたでしょうか。

分からないところがあった人は、ぜひ次の「ポイント」で計算方法を確認してください。

ポイント

今回の問題のポイントは、「小数の掛け算」および「負の数の足し算」です。

順番に計算ルールを確認していきましょう。

小数の掛け算

まずは、小数の掛け算から挑戦してみましょう。

小数×小数の掛け算は筆算を使って計算することもできます。

しかし、久しぶりの筆算では小数点をどう移動したらよいのか迷うこともあるでしょう。

そんなときは、一度分数にしてから計算ことをおすすめします。

小数は「10の倍数の分母を持つ分数」としても表現できます。

例えば、1.25は125/100、0.4は4/10と表現できます。

また分数の掛け算は分子どうし、分母どうしを掛けて、約分をすれば答えが出ます。

では、早速やってみましょう。

1.25×0.4+(−0.5)
=125/100×4/10+(−0.5)←小数を分数に変換
=(125×4)/(100×10)+(−0.5)←分子どうし、分母どうしをそれぞれ掛け算
=500/1000+(−0.5)←分子と分母を100で割って約分
=5/10+(−0.5)

ここで5/10をさらに約分して1/2とすることもできます。

しかし、この後−0.5との計算が控えていることを考えて、小数に直しやすいこの形のまま置いておきます。

掛け算が終わったので、今度は5/10を小数にします。

0.4=4/10ですので、5/10=0.5ですね。

5/10+(−0.5)
=0.5+(−0.5)

負の数の足し算

次に負の数の足し算をします。

ここで思い出してほしいのが、負の数の足し算は引き算と同じだということです。

これは、ダメージを受けるとHPが減るアクションゲームをイメージすると分かりやすいです。

負の数=ダメージが加わると、全体に対してマイナスの影響を与えるのですね。

これを踏まえて、計算を続けると次のようになります。

0.5+(−0.5)
=0.5−0.5
=0

これで0の答えにたどり着きました。

まとめ

今回の問題では、小数の掛け算と負の数の足し算に挑戦しました。

小数×小数の筆算の仕方に自信がないときは、分数の形にして計算するのがおすすめです。

また、負の数の足し算は引き算と同じ意味になることも覚えておきましょう。

今回の問題で計算力に自信がついたら、ぜひ他の問題にも挑戦してみてください。


文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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