皆さんは足し算、引き算、掛け算、割り算が混じった計算問題を正しく計算することができますか?
大人になってからは、こうした計算問題を目にする機会がぐんと減ったと感じる方もいるかもしれません。
小学生の頃には毎日のように取り組んでいた計算問題ですが、大人になってからも正しく計算するポイントを覚えているでしょうか。
ぜひ挑戦してみてください。
問題
次の計算をしなさい。
7−7×8÷8+7+8
正しく計算するためには、計算順序を思い出す必要があります。
解説
この問題の答えは「15」です。
今回のような四則が混じった計算問題は、計算する順序が定められていました。
<四則が混じった式の計算順序>
必ず、掛け算・割り算→足し算・引き算の順番に計算しなければならない。
つまり、今回の問題では7×8÷8から計算して、その後に足し算・引き算の部分を計算するという順序になります。
では、実際に計算してみましょう。まずは掛け算・割り算の部分からです。
7×8÷8
=56÷8
=7
また、掛け算・割り算のみのまとまりであれば、計算する順序を入れ替えることも可能です。
それによって、計算が楽になることもあります。例えば、
7×8÷8
=7×(8÷8)
=7×1
=7
と、割り算の部分を先に計算することも可能です。
掛け算・割り算の部分の答えが7と分かったところで、残りの足し算・引き算部分も計算していきましょう。
7−7×8÷8+7+8
=7−7+7+8
=0+7+8
=15
これで答えを出すことができましたね。
正しい計算方法を思い出した上で、間違っている考え方を確認してみましょう。
7−7×8÷8+7+8
=0×8÷8+7+8
=0÷8+7+8
=0+7+8
=7+8
=15
もうこの計算のどこが間違いか分かりますね。
計算順序を無視して、とにかく左から順に計算してしまっています。
しかし、今回の問題ではたまたま答えが一致してしまうというところが恐ろしいですね。
たまたま正解してしまうと間違いに気がつけず、次回も間違えた計算順序で計算してしまいます。
まとめ
大人になってからは四則が混じった計算問題に取り組む機会があまりないので、うっかち左から計算して間違えてしまう方もいるかもしれません。今回お伝えした計算順序をしっかりと覚えて、正しく計算できるようになりましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
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