皆さんは分数どうしの掛け算の計算は得意ですか?
比較的簡単なイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、最後の詰めの部分でうっかりミスが多くなりがちです。
分数の計算で注意しなければならないポイントをしっかりと押さえておきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
4/5×15/2
分数どうしの掛け算の基本の解き方から確認していきましょう。
解説
この問題の答えは「6」です。
分数の問題なのに答えは整数になりましたね。どうしてそうなるのか、順番に復習していきましょう。
まずは分数の掛け算のやり方からです。
分数どうしの掛け算のやり方
⒈分母どうし、分子どうしをそれぞれ掛け合わせる。
⒉約分できるかどうかを確認して、できるなら必ずする。
このやり方に従って計算してみましょう。
それぞれの分母は5と2なので、5×2=10、分子同士は4×15=60となりますね。
次にこれらを分数の形にして、約分できるかどうか確認します。
60/10となり、分母も分子も10で割れるので約分可能ですね。
約分すると、6/1となります。
ここからが重要で、約分できたからこれでオッケー、と答えにしてはいけません。
分数における重要なルールがありましたね。
分数の分母が1のとき、分子のみの整数にする。
つまり、6/1は分母が1なので、分子の6だけを残して整数にします。
すると、答えは6ですね。
ちなみに、分数の約分で引っかかってしまう場合は、別の解法も試してみてください。
分数の掛け算のやり方(別解)
分数を全て小数に直す。
小数として計算する。
分数→小数への変換の際には割り算を行います。
◯/□=◯÷□なので、これを利用します。
4/5は4÷5=0.8に、15/2は15÷2=7.5にそれぞれ変換することができました。
あとは、これらを掛け合わせます。
0.8×7.5=6
この方法は分数を確実に小数に変換できる場合にしか利用することはできませんが、応用が効くので覚えておいても損はないでしょう。
まとめ
分数を含む計算問題では注意しなければいけないポイントがいくつかありましたね。
問題に挑戦して、うっかりミスをなくしていきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。