数学で習ったことを、大人になってから使う機会はどれぐらいあるでしょうか。
例えば、負の数の計算です。負の数は日常生活ではなかなか登場しないので、計算の仕方を忘れてしまっているという人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな負の数の計算問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算を解いてください。
111−(−11)
制限時間は3秒です。
解答
正解は、「122」です。
100と答えた人はいませんか?
負の数の引き算は見た目がややこしいため、計算ルールがあいまいだと混乱しがちです。
次の「ポイント」で計算ルールを確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、負の数の引き算です。
負の数の引き算は、「引き算の(−)記号」と「負の数の(−)符号」が隣り合わせになっているため、どう計算してよいのか戸惑ってしまうこともあるでしょう。
111−11=100と計算してしまった方は、残念ながら間違いです。
負の数の引き算は足し算として計算します。
−(−●)=+●
上の例のように、負の数の()を外しながら、(−)二つを足し算の(+)記号に変えます。
今回の問題でも、引き算を足し算にして計算すれば答えはすぐに出ます。
111−(−11)
=111+11
=122
負の数の引き算は足し算に、負の数の足し算は引き算になるのです。
−(−●)=+●
+(−●)=−●
このように、負の数は直前の演算記号の意味を反対にするという特徴があります。
まとめ
今回の問題はいかがでしたか?
負の数の計算ルールは正の数の計算ルールとは少し違いますが、「直前の演算記号の意味を反対にする」と覚えておけば、足し算でも引き算でも困ることはありません。
負の数の計算に自信がついたら、ぜひ他の問題にも挑戦してみてくださいね。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
負の数の計算にもう一問挑戦!