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「銃撃戦やトゥクトゥクでのカーチェイス」桐谷健太、“大人気ドラマ”の続編で経験した“クレイジーな撮影秘話”を語る

  • 2024.11.12
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(撮影/松川李香)

2023年に放送されたドラマ『インフォーマ』(カンテレ)の続編となる新シリーズが、ABEMAオリジナルドラマで帰ってくる。舞台をタイ・バンコクに移し、“インフォーマ”である木原慶次郎(桐谷健太)と週刊誌記者・三島寛治(佐野玲於)が新たな巨悪を暴いていくクライムサスペンスが展開される。前作よりもスケールの大きなストーリーでありながら、木原と三島の関係性の発展も繊細に描かれた内容になっている。

TRILLでは、前作に引き続き、木原と三島を演じる桐谷と佐野にインタビューを実施。前編では、続編にかける意気込みとタイで行われた1か月半に及ぶ撮影の雰囲気を伺った。念願だったという続編の制作の裏側を語る二人からは、作品に詰め込まれた熱量の大きさを存分に感じることができた。

ーー「インフォーマ」の続編にあたる「インフォーマ 闇を生きる獣たち」を制作することを聞いた時はどう思いましたか?

桐谷健太(以下、桐谷):率直に、夢が叶った! と思いました。前作撮影時からチームの一体感がすごくて、高揚感と幸福感でいっぱいだったんです。僕は続編が決まっていないときから、企画プロデュースの藤井道人さんや玲於に「木原が東南アジアを歩いている姿が浮かぶ!」と話していて。想像が現実になるタイを舞台にした続編が制作されるなんて、すごく嬉しかったです。

佐野玲於(以下、佐野):前作が本当に楽しい現場でしたし、内容も刺激的だったので、話題になればいいなと思いながら撮影していたんです。健太さんの続編の構想を聞いたときも、夢があるな、できたら楽しいだろうなと思っていました。僕が所属しているグループのなかで、上半期は個人活動に重点を置くという方針が決まっていたので、タイでの撮影を精一杯楽しもうと思って、撮影に臨みました。

「何より自分がご機嫌で楽しくやる」

 

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(撮影/松川李香)

ーー実際の撮影はどのような雰囲気でしたか?

桐谷:楽しいこと、大変なこと、苦しいことのすべてをチーム一丸となって味わっているという熱量を感じながら撮影できました。面白いものを全員で作っているという感覚は、まさにお祭りのようで。前作からのキャストスタッフにくわえて、続編からのキャスト、スタッフ、タイの現地スタッフやエキストラの皆さんも含めて、同じものを目指して進んでいるという一体感を感じられる現場でした。

佐野:キャストスタッフ含め、本当に仲の良いエネルギー溢れる現場だったので、その空気感を大切にして、作品にも反映していきたいと思いながら撮影していきました。今回改めて感じたんですが、制作に携わる全員に作品が目指すもののに対する共通認識があるんですよね。そういったところから、互いへの信頼関係が育って、シナジーが生まれていったというのが、この作品がうまくいっている秘訣だなと思いました。

ーー桐谷さんは座長として意識されたポイントはありますか?

桐谷:何より自分がご機嫌で楽しくやるというのを心がけました。座長である自分がそういった意識でいることが、周りにも伝染していい雰囲気を作っていくことにつながると思うので。自分自身が明るい雰囲気でいられるようにという点で、前作からのスタッフキャストに支えられた部分もあります。プライベートな部分でいうと、タイならではの屋台での食事を共にする飲み会などを開催して、みんなが同じ方向を向くきっかけを作ることも意識していました。

佐野:チームの一体感を大事にしようと健太さんがすごく盛り上げてくださったんで、僕もそれに全力でついていこうと思っていました。健太さんがいない場面では、自分が先陣を切って盛り上げて、エネルギーを作っていくぞ! という意識で撮影に臨んでいました。

撮影メンバーと土地が持つエネルギーを詰め込んだ撮影

 

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(撮影/松川李香)

ーー続編では、タイで撮影を行っています。何か思い出や印象に残っていることはありますか?

桐谷:本当に毎日が刺激的で、印象が強すぎる思い出ばかりです。銃撃戦にトゥクトゥクでのカーチェイス、タイの人も入らないような川にダイブしたり。現地の方にもクレイジーだねと言われたりして、突き抜けたことを毎日のようにやっていました。僕は、こういった部分もインフォーマの武器であると思っています。

ストーリーの面白さはありつつも、どんなシーンでも守りに入らないという姿勢を続編でも貫けたのがよかったです。正直過酷なこともあるんですが、インフォーマのキャストスタッフはそれを楽しみながらできてしまうんですよね。作品の変わらない魅力を実感できましたし、続編だからできたことでもあると思います。

佐野:僕は1か月以上海外に行くのが初めてだったんです。50人くらいの日本のクルーと行ったのもあって、本当に夏休みの遠征合宿に行っているような気分でした。タイという土地が持つエネルギーと、いい意味で力の抜けた雰囲気に触れて、日々の忙しさのなかで忘れていた“肩の力を抜くこと”を思い出させてもらいました。

朝撮影して夜は食事やサウナに行って、約束せずともキャストスタッフが自然に集まって過ごす空気感も心地よかったです。通い詰めたレストランに愛着が湧いて、そこで撮影したことも。そういうタイで過ごした日常や空気感も作品に反映していくことができたと思います。

後編はこちら
「ジェットコースターのような展開」2年の時を経て撮影された”大人気サスペンスドラマ”の続編 主演俳優が語る“制作の裏側”



桐谷健太(きりたに けんた)
1980年2月4日生まれ。大阪府出身。株式会社ホットロード所属。2002年、ドラマ『九龍で会いましょう』で俳優デビュー。井筒幸和監督作『ゲロッパ!』(’03)で映画初出演を果たす。大ヒットドラマ『ROOKIES』(’08)でブレイクし、映画版『ROOKIES 卒業』(’09)にも出演。auの人気CM『三太郎』シリーズ(’15~)で浦島太郎役を務め、同CM内で歌うオリジナル楽曲『海の声』で2016年・『第67回NHK紅白歌合戦』に出場した。
Stylist:岡井雄介
Hair&Make:岩下倫之(Leinwand)

佐野玲於(さの れお)
1996年1月8日生まれ。2012年11月、GENERATIONS パフォーマーとしてメジャーデビュー。俳優活動として、ドラマ『GTO』(’14)、『隠蔽捜査』(’14)、『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』(’21)、『生き残った6人によると』(’22)、『インフォーマ』(’23)などに出演。映画としては、2018年『虹色デイズ』で映画初主演を果たし、同年に公開された『ハナレイ・ベイ』では、主人公(吉田羊)の息子を演じ、儚げな存在感で涙を誘った。アーティストとしてだけでなく俳優活動も精力的に行っている。
Stylist:吉田ケイスケ
Hair&Make:寺本 剛/TAKESHI TERAMOTO(JYUNESU)

ABEMA『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』
[第1話放送日時]11月7日(木)よる11時〜※毎週木曜日 夜11時より放送(全8話)
[出演者]桐谷健太、佐野玲於、莉子、池内博之、二宮和也 ほか
[番組URL]https://abema.tv/channels/abema-special/slots/AeFkFPmSyMPMZ1
[番組トップページ]https://abema.tv/video/title/90-2007


ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。X(旧Twitter):@k_ar0202