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「ジェットコースターのような展開」2年の時を経て撮影された”大人気サスペンスドラマ”の続編 主演俳優が語る“制作の裏側”

  • 2024.11.12
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(撮影/松川李香)

2023年に放送されたドラマ『インフォーマ』(カンテレ)の続編となる新シリーズが、ABEMAオリジナルドラマで帰ってくる。舞台をタイ・バンコクに移し、“インフォーマ”である木原慶次郎(桐谷健太)と週刊誌記者・三島寛治(佐野玲於)が新たな巨悪を暴いていくクライムサスペンスが展開される。前作よりもスケールの大きなストーリーでありながら、木原と三島の関係性の発展も繊細に描かれた内容になっている。

TRILLでは、前作に引き続き木原と三島を演じる桐谷と佐野にインタビューを実施。前編では続編への意気込みや撮影の雰囲気を、後編では前作から変化した役柄の印象や演じるうえで意識したポイントなどを伺った。2シーズンに渡って演じてきた役柄への愛情と演じる互いへの信頼を感じることができた。

前編はこちら
「銃撃戦やトゥクトゥクでのカーチェイス」桐谷健太、“大人気ドラマ”の続編で経験した“クレイジーな撮影秘話”を語る

木原と三島のやりとりのなかに信頼が見えるように

 

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(撮影/松川李香)

ーー2年ぶりに木原と三島を演じてみて、改めてそれぞれの人物にどのような印象を持ちましたか?

桐谷健太(以下、桐谷):前作に比べてスケールが大きくなった物語の中で感じたのは、木原はやはり刺激的に情熱的に生きたい人なんだなということです。木原は三島にもその片鱗を感じていて、だからこそ三島のことが人として好きなんだと思うんですよね。じゃなきゃ、どうにか手を回していろんな情報を操ってでも、三島を巻き込むことはしないだろうし。自分自身が熱く、守りに入らない姿勢でいられる場所に、飛び込んでいきたい二人なんだなと改めて感じました。

佐野玲於(以下、佐野):改めて、三島には怯えながらも進んで行ってしまう怖いもの知らずな一面があると感じました。三島はくわしいことは分かっていない人間として、何が起こっているのかを取材する記者の立場で、いわば視聴者と同じ目線にいる人物です。そんな人物が絶対そっち選ばない方がいいとか、それ言わない方がいいってことを、やってしまってうっかり巻き込まれていくのが、インフォーマの魅力でもあると感じています。

ーー続編では前作から変化した木原と三島の関係性や成長も描かれています。演じるときに意識したポイントはありますか?

桐谷:前作は2人の出会いから始まっているので、木原は三島に対して少しキツめのドスの効いたコミュニケーションをとっていたんですが、今回は、2年の時を経た上での空気感を醸し出せるように意識しました。ただ、演じている僕ら自身も2年の時を経ているし、前作から積み上げられたものがあるので、さほど意識せずとも自然に出たなと感じています。

佐野:僕も前作より木原との信頼が見えるように意識していました。ただ、もともと三島は怖いもの知らずでポンコツな部分があるので、木原が怖い人だってことを忘れて、言いたいことを言ってしまい、後から後悔するタイプです。それが三島の良さでもありますし、そういう人間性の核になる部分は変わらないように心がけていました。

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(撮影/松川李香)

ーー本作の魅力に木原と三島の“影響を与えあうバディ感”があると思います。お二人にとって、この人といると変化できる、成長できるという方はいますか?

桐谷:もうそれは出会う方皆さんに対してです。相手に対して良い印象を持つ時も、悪い印象を持つ時も、その人を通して自分を見つめていると思うんですよね。そういうことに自覚的になって、相手の印象から自分の長所や短所に目を向けることが、自分を成長させてくれるきっかけになっています。

佐野:健太さんが言った通りで、僕もさまざまな方と出会うなかで感じた良いところを真似しようという意識があります。インフォーマの撮影では、やはり健太さんの周りへの声かけや気配りに憧れる部分が大きかったです。撮影中に中打ち上げをしたんですが、スタッフもキャストも一体になって、最後大合唱してたんですよ。そんな一体感を連ドラの現場で作れたのは、健太さんの周りへの気配りや現場での姿勢だと思うので、見習いたいと改めて思いました。

ーー最後に視聴者に向けてドラマの見どころとメッセージをお願いします。

桐谷:前作を観ていた方には、よりパワーアップしたスケールの大きさを感じてもらえると思いますし、もちろん今作から見ても楽しめるようなインフォーマの魅力が詰まった作品になっています。国を跨いでキャストスタッフ全員が一丸となって同じ方向を向いて作ったエネルギー溢れる作品なので、ご覧いただくことでスカッとした気分を味わって欲しいです。

佐野:前作よりも壮大でエンターテインメント性の深まった作品になっています。登場人物も多くキャラクターも濃いうえに、1話1話がジェットコースターのような展開で見応えワクワクしたり、ヒヤヒヤしながら楽しんでもらいたいです。



桐谷健太(きりたに けんた)
1980年2月4日生まれ。株式会社ホットロード所属。2002年、ドラマ『九龍で会いましょう』で俳優デビュー。井筒幸和監督作『ゲロッパ!』(’03)で映画初出演を果たす。大ヒットドラマ『ROOKIES』(’08)でブレイクし、映画版『ROOKIES 卒業』(’09)にも出演。auの人気CM『三太郎』シリーズ(’15~)で浦島太郎役を務め、同CM内で歌うオリジナル楽曲『海の声』で2016年・『第67回NHK紅白歌合戦』に出場した。
Stylist:岡井雄介
Hair&Make:岩下倫之(Leinwand)

佐野玲於(さの れお)
1996年1月8日生まれ。LDH所属。2012年11月、GENERATIONS パフォーマーとしてメジャーデビュー。俳優活動として、ドラマ『GTO』(’14)、『隠蔽捜査』(’14)、『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』(’21)、『生き残った6人によると』(’22)、『インフォーマ』(’23)などに出演。映画としては、2018年『虹色デイズ』で映画初主演を果たし、同年に公開された『ハナレイ・ベイ』では、主人公の息子を演じ、儚げな存在感で涙を誘った。
Stylist:吉田ケイスケ
Hair&Make:寺本 剛/TAKESHI TERAMOTO(JYUNESU)

ABEMA『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』
[第1話放送日時]11月7日(木)よる11時〜※毎週木曜日 夜11時より放送(全8話)
[出演者]桐谷健太、佐野玲於、莉子、池内博之、二宮和也 ほか
[番組URL]https://abema.tv/channels/abema-special/slots/AeFkFPmSyMPMZ1
[番組トップページ]https://abema.tv/video/title/90-2007



ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。X(旧Twitter):@k_ar0202