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「声出して笑った」黒歴史ののしり合いの“因縁対決”【推しの子】コミカルな口喧嘩に反響

  • 2024.8.8

思い出すだけで苦しくなり、呪縛のようにまとわりつく……。星野アクアの最愛の人・星野アイの死は、彼の心に深いトラウマを植えつけた。その影響で、アクアは舞台「東京ブレイド」において必須の感情演技に苦戦する。原作者と脚本家のすれ違いによって生まれた脚本問題が解決した今、TVアニメ『【推しの子】』第2期で新たにスポットが向けられたのは役者陣だった。

絶対に負けない……有馬とあかねの“因縁対決”

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

第16話では、激しく火花を散らす役者たちのライバル関係が主に描かれた。一番注目したいのは、なんといっても有馬かなと黒川あかねの因縁の対決だろう。あかねは、天才子役と呼ばれていた有馬に昔から強い対抗心を抱いていた。しかし、彼女が演劇を始めるきっかけが有馬だった事実が明かされる。

実は自分を憧れていたあかねを笑いながらいじり倒す有馬がやりすぎな反面、清々しい。だが、あかねが言い放った「ピーマン体操が代表作なくせに!」という一撃に吐血レベルのダメージが入る。ピーマン体操は有馬にとって黒歴史なのだ。有馬も「そっちだって代表作は恋愛リアリティショーでしょうが!」とカウンターを繰り出し、どちらも負けていない。

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

2人の煽り合いに対してSNSでは「強烈パンチ」「おちょくりすぎ」「声出して笑った」と大きな反響が。第14話でも、鮫島アビ子と吉祥寺頼子の口喧嘩が繰り広げられていた。『【推しの子】』第2期は、痛いところを突き合うようなコミカルな口喧嘩も大きな魅力だ。

メルトの演技は伸びしろナンバーワン?

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

ドラマ「今日は甘口で」にて、大根役者っぷりを見せてしまった鳴嶋メルト。演技が上手くないことは周りにも知れ渡っており、特にドラマの原作者である頼子は今でも彼に対して顔がひきつってしまう。

さらに、同じく「東京ブレイド」に出演する人気役者・鴨志田朔夜(かもしださくや)に「自分が一番下手なの自覚してる?お前が作品の質落としてるんだけど」と痛烈な言葉をかけられるメルト。

「今日は甘口で」の棒読み演技はたしかにひどかったが、実は役者陣のなかで一番伸びしろがあるのはメルトではないだろうか。これまでにも彼が居残りで稽古したり、有馬に稽古を付き合ってくれるかと頼んだりする描写があった。演技シーンのお披露目は、本番のお楽しみということだろう。成長が垣間見えるようなメルトのお芝居に、期待大だ。

アイのトラウマさえも利用するアクア

感情演技とPTSDが気がかりなアクアは、天才役者・姫川大輝に挑む。姫川の実力は、第12話で見せた有馬との稽古シーンが印象的だった。ブルーやオレンジのペンキがぶちまけられる演出が物語る演技力。一見、アクアが劣勢のように見える。

舞台が始まる前に、アクアはあえてアイのトラウマを思い出していた。ショッキングなトラウマさえも、感情演技の糧にしようとしているのだ。ただ、それは万が一倒れてしまったら舞台が台無しになるリスキーな手段。「綱渡り戦術」「覚悟見せてる」「アクアならトラウマだって利用できるはず!」とSNSでも声があがった。

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

役者たちのライバル関係がうかがえる第16話は、いよいよ開幕する「東京ブレイド」の布石のような内容となった。舞台が成功するのかだけではなく、キャラクター同士の関係性にも注目して観ると、見どころだらけの“本番”になりそうだ。

【推しの子】
ABEMAでは『【推しの子】』第2期を毎週水曜夜11時より地上波同時・無料最速で配信。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/25-240?s=25-240_s2&eg=25-240_eg0
【(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X:@kaku_magari