「嘘でしょ……」“衝撃シーン”の悲しみを受け止められない視聴者が続出【僕のヒーローアカデミア】第150話

「それは駄目だろおおぉ！！」響き渡る絶叫……。現在放送中のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第7期にて、ヒーローが絶望的な状況に追い込まれている。死柄木弔（しがらきとむら）の一撃によって緑谷出久（みどりやいずく）の幼馴染である爆豪勝己（ばくごうかつき）の心臓が貫かれ、停止したのだ。緑谷はまだ爆豪たちがいる「天空の棺」に向かっている最中。第150話では、絶望と窮地のなかで足掻くヒーローたちが描かれた。

爆豪を助けるために賭けに出るエッジショット

心臓が停止した爆豪に対して、SNSでは「え、マジ！？」「嘘でしょ……」「私の心臓ももたない」と大きな反響が。起死回生の兆しを見せた爆豪が倒れる衝撃の展開に、悲しみと事実を受け止められない声があふれた。

さらに、各地で繰り広げられているヒーローとヴィランのバトルも雲行きが怪しくなってくる。一度は倒れたかに見えた荼毘（だび）が復活したのだ。そのうえ、エンデヴァーによって丸焦げになったオール・フォー・ワンは、壊理（えり）の個性を利用し体がみるみるうちに若返っていく。「やったか！？」はまだ生きているフラグだとよく言われるが、ラスボス級のヴィランが復活する様子は心を折られるようだ。

そんななか、心臓が動かなくなった爆豪の体にエッジショットが入り込む。彼の個性は体を薄く細く引き伸ばす「紙肢（しし）」。爆豪の心臓を内側から蘇生させるつもりなのだ。

エッジショットの決断に「命がけすぎる」「カッコいいけど死ぬかもしれないんでしょ……？」とSNSで心配する声が相次いだ。しかし、爆豪を助けられるのは彼しかいない。はたして心肺蘇生は成功するのだろうか。無茶な手段をとったエッジショットの体も気がかりだ。

ミリオのギャグがつくった“2秒”の隙

爆豪を生き返らせようとするヒーローたちに、再び死柄木の魔の手が近づく。死柄木の姿は拒絶の形である防御形態に変化し、さらに強力な適応を見せた。次々にやられていくミルコや波動ねじれたちを前に、なすすべがない通形ミリオ。だが、お尻を地面から突き出し「桃が……なってるよ！！」と渾身のギャグを披露し、死柄木の意識をそらすことに成功する。

ミリオがつくった“2秒”の隙に電磁バリアの外から現れたのは、緑谷だった。緑谷の登場にSNSでは「アツすぎて叫んだ」「安心感半端ない」「僕が来た！って感じのデクだ」と喜びの声が続出。

第150話では、必死に足掻くヒーローたちの姿が劣勢を物語っていた。この窮地で、しかも死柄木に向かって渾身のギャグを見せつけたミリオの勇気をたたえたい。ミリオの背中を押したのは、亡きサー・ナイトアイの「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやってこない」という言葉だ。

この言葉は、「予知」の個性を持つナイトアイが言うからこそ説得力がある。ミリオのギャグで笑う彼を思い出したおかげで、緑谷が到着し電磁バリアを解除する時間を稼げた。諦めなかったことで、ピンチを持ちこたえられたのだ。

そして、絶体絶命のタイミングで助けに来た緑谷はまさにヒーロー。待ってました！と立ち上がって叫びたくなる。危機的状況が続くなか、緑谷の登場によって希望が見えてくる回となった。

僕のヒーローアカデミア
ABEMAにて毎週土曜22時より無料放送。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
［番組URL］https://abema.tv/video/title/19-15
【(C)堀越耕平／集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会】

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ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X：@kaku_magari