何かトラブルが起こった時に、自責思考の人は自分の行動を振り返って、自分に責任の所在を求めようとするでしょう。逆に他責思考の人は、周りの人の行動を振り返って、他人に責任の所在を求めようとするのではないでしょうか。その場に立ってみると、結構その傾向は明らかになりがちです。あなたは自責思考の人でしょうか?他責思考の人でしょうか?探ってみましょう。
図形が何に見えますか?直感でお答えください。
1.ホチキス
2.カプセルトイ
3.糸切りばさみ
4.カスタネット
1.ホチキスに見えた人は「やや自責思考の人」
図形がホチキスに見えた人は、やや自責思考の人かもしれません。あなたは何かトラブルが起こった時に、おそらく全体をよく振り返ってみて責任の所在を探そうとするでしょう。その際、他人に責任の所在があると気付いたとしても、自分にも責任の一端はあると考えるのではないでしょうか。
このタイプの人は、冷静で落ち着いた性格をしていそうです。トラブルが起こった時も、感情的になることなく、淡々とどうしてこういうことになったのか考えるのではないでしょうか。また不用意に周りを責めるようなことはしたくない人ですので、客観的に全体を見ていこうとするでしょう。
その過程で、自分にも責任があったと考えることがあるのではないでしょうか。全くあなたに責任がない時や、誰にも責任がなく仕方がなかった時などは、それをそのまま受け入れるはずです。必要以上に自分を責めてしまったり、他人を責めてしまったりするようなことはない人かもしれません。
2.カプセルトイに見えた人は「自責思考の人」
図形がカプセルトイに見えた人は、自責思考の人かもしれません。あなたは何かトラブルが起こった時に、おそらくまず自分の行動を振り返ってしまうのではないでしょうか。そして、自分に責任の所在があると感じて、申し訳ない気持ちを持ってしまうのではないでしょうか。他人に対して責める気持ちはあまりなさそうです。
このタイプの人は、控えめで遠慮深いところがありそうです。自分に自信もないため、何かトラブルがあると、すぐ自分のせいだったのではないかと感じてしまうのではないでしょうか。あからさまに他人に責任がある時でも、誰のせいでもない仕方がない時でも、あなたは自分に何かしらの責任があったと感じてしまいそうです。
少し自分を責めすぎてしまうところがあるため、落ち込むことも多いかもしれません。あまり自分を責めてしまうと、周りもどう反応したらよいかわからず困ってしまいます。自責思考に陥りやすいことを知ることで、多少自分を責めすぎないようにブレーキをかけることができるのではないでしょうか。
3.糸切りばさみに見えた人は「やや他責思考の人」
図形が糸切りばさみに見えた人は、やや他責思考の人かもしれません。あなたは何かトラブルが起こった時に、おそらくまず他人の行動を振り返ってしまうのではないでしょうか。自分の行動を振り返るのは二の次で、とりあえず周りが何かしてしまったことでトラブルになったと考えてしまうようです。
このタイプの人は、勝ち気で自信家なところがありそうです。そのため、あまり自分が失敗をするとか、トラブルを引き起こすようなことをするという考えを持ちづらいのかもしれません。ただ、頑なに他人ばかり責める人ではなく、自分にも責任があったと後になれば気付くこともできそうです。
ただ、最初に「あなたがこういうことをしたから!」と他人を責めるような発言を感情的にしてしまいがちですので、そこでトラブルになることもあるのではないでしょうか。言葉にする前に、自分の行動も振り返ってまずいところがなかったか精査できると、更なるトラブルを防ぐことができるかもしれません。発言するのは、全て振り返って答えが出てからでも遅くはないでしょう。
4.カスタネットに見えた人は「他責思考の人」
図形がカスタネットに見えた人は、他責思考の人かもしれません。あなたは何かトラブルが起こった時に、とにかく他人に責任の所在を求めてしまうのではないでしょうか。すぐ他人のせいにしてしまい、自分の行動は一切振り返らないようなところがありそうです。自分のせいだと内心気付いていても、どこか他人のせいにできないか探ってしまうのではないでしょうか。
このタイプの人は、気が小さく他人から責められることを恐れるところがありそうです。そのため、何かトラブルになった時に、ついつい他人を責めて責任を逃れようとしてしまうのではないでしょうか。誰のせいでもない仕方がないような時でも、トラブルが起こって焦っている気持ちを他人にぶつけようとしてしまいがちかもしれません。
あなたが他人を責めるのは、自分が責められたくないからに他ならないでしょう。ただ、あなたが他人を責めることで、余計に周りはあなたのことを責めたくなってしまいます。どうしてそうなったのか、冷静に落ち着いて考えられるまでは少し口を閉じて様子を見たほうがよさそうです。そういう時間を取ることで、あなたも少し客観的に見る余裕ができるのではないでしょうか。
ライター:aiirococco
公認心理師、臨床心理士として総合病院にて働いております。知っているようで知らない自分のこと。自分の心理をのぞいてみませんか?自分を知るワクワクドキドキ感をお伝えします。