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“脚本を直してほしい”原作者の衝撃発言…アニメ【推しの子】ラストの“引き”がやっぱり上手すぎる

  • 2024.7.9
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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

またしても、初回からがっちり心を掴まれた。7月3日(水)から第2期の放送がスタートした芸能界の裏側を描くTVアニメ『【推しの子】』。第1期の第1話は90分という異例の拡大版で放送され、意外性のある展開も相まって一大ブームを巻き起こした。第1話を拡大したのは、殺されたアイの復讐劇という作品のテーマが判明するシーンまで一気に描くため。分割していたら効果が半減したかもしれない衝撃的なプロローグを、第1話ですべて描いて見せたのだ。これにはSNSでも「英断すぎる」「続きが観たくなった」と絶賛する声が。しかし、第2期の初回放送である第12話は、第1話に引けを取らない演出とシーンで私たちを魅了した。

アニメ化ならではの鮮烈な演出

まず目を引いたのは、冒頭で流れる「東京ブレイド」の登場人物が次々に紹介されるシーンだ。「2.5次元舞台編」が描かれる第2期は、星野アクアや有馬かな、黒川あかねたちが舞台に挑戦する。舞台の観客席から映し出されるステージは、まるで視聴者も「東京ブレイド」の観客の一員になったかのよう。そして、『【推しの子】』第2期は初回放送に先駆けて劇場にて先行上映が行われていた。劇場で観るとより没入感があり、先行上映も意識した粋な演出となっている。

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

いきなり舞台の本番シーンから始まったが、時は遡り稽古の様子が描かれる。ピリッとした雰囲気のまま淡々と進む稽古の中で盛り上がりを見せたのは、ツルギ役の有馬とブレイド役の姫川大輝が対峙するシーンだ。

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

刀に模した台本を一振りするごとに、オレンジやブルーの絵具をぶちまけたように画面が色づく。アニメならではの鮮烈で色鮮やかな2人のシーンは、稽古中ながら本番のような迫力が伝わってくる。そして、有馬と姫川の演技力の高さもうかがえるのだ。

Xのいいねは10万以上!黒川の「プクーッ」が話題

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

有馬にバチバチとライバル心を持ち、負けていられないのが鞘姫役の黒川だ。第1期の「恋愛リアリティショー編」では、星野アイをトレースした場面が名シーンとして話題になっていた。そんな彼女は、アクアに「このままじゃ負けるぞ。大差でな」と言われ、プクーッと頬を膨らませて怒ってしまう。その膨れた表情が、「可愛すぎる」「彼女にしたい」「無限ループしてたい」とSNSで話題に。公式Xにて投稿された黒川の「プクーッ」動画は、10万以上のいいねを獲得している。役者として「東京ブレイド」での演技が注目される黒川だが、アクアの彼女としての可愛らしい一面も見逃せない。

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(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

『【推しの子】』は、毎話早く続きが観たくなるようなラストの“引き”がとても強力だ。第12話でも脚本を直してほしいという「東京ブレイド」の原作者・鮫島アビ子が言い放った「どのあたりっていうか、その、全部」という衝撃発言に今後の期待が膨れ上がる。それまでと声のトーンがぐっと低くなっている分、ドキッとしてしまった視聴者もきっと多いだろう。2期の初回から私たちの心を掴み波乱の予感を見せた『【推しの子】』の今後の展開に大注目だ。

【推しの子】
ABEMAでは『【推しの子】』第2期を毎週水曜夜11時より地上波同時・無料最速で配信。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/25-240?s=25-240_s2&eg=25-240_eg0
【(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X:@kaku_magari