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大人が意外と解けない算数「9+9−9×9÷9」→正しく解ける?

  • 2024.6.20
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今回は同じ数字だけで構成された四則演算の問題です。

実はこの問題、計算する順序を間違えてしまっても正しい答えがたまたま出てしまう珍しい問題。

しっかりとルールに基づいて計算できるよう、正しい計算順序を整理しておきましょう。

問題

次の(ア)と(イ)の計算のうち、正しく計算できているのはどちらか答えなさい。

(ア)9+9−9×9÷9
=18−9×9÷9
=9×9÷9
=81÷9
=9

(イ)9+9−9×9÷9
=9+9−81÷9
=9+9−9
=18−9
=9

正しい計算の順番を整理することが重要です。

解説

この問題の答えは「」です。

それぞれの計算の仕方を読み取っていきましょう。

まずは(ア)の計算方法を見ていきましょう。計算の一行目から9+9を18と処理していますが、二行目には18−9を計算して9を作っていますね。その後は掛け算と割り算を左から計算しています。

この計算は正しくできているようにも思いますが、一体どこが間違っているのでしょうか。

そのカギは四則演算の計算順序にあります。

四則演算の計算順序
1.掛け算・割り算
2.足し算・引き算
の順に計算する。

つまり、(ア)は一行目から9+9という足し算を、さらに二行目でも18−9という引き算を後半にある掛け算・割り算よりも先に計算してしまっているのが、四則演算の順序に当てはまっていないということになります。

では、その点を踏まえて(イ)を見てみましょう。まず一行目では前半の足し算をそのまま据え置きにして9×9を計算しています。二行目では81÷9を計算し、最後に足し算と引き算を計算することで答えを出しています。

この(イ)の計算は四則演算の計算順序にきちんと当てはまっていますね。これらのことから(ア)の計算方法は間違っていて、(イ)の計算方法が正しいということでした。

まとめ

たまたま正しい答えを出せても、きちんと解けた、とは言い難いですよね。この計算順序は非常に重要なものなので忘れないようにしておきましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):うおうお  数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。


四則演算の問題にもう一問挑戦!

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