小学校・中学校で学習した小数の計算を正しく覚えているでしょうか。
スマホの電卓ばかりを使っていると、いざというとき自力で計算ができないかもしれません。
この記事を読んで、小数の計算を思い出しましょう。
問題
次の計算をしなさい。
5.28×3.2+(−8)
小数の掛け算と足し算の計算です。
正しい答えを求めることができるか、まずは自分自身で計算をしてみましょう。
解説
今回の問題の答えは「8.896」です。
また、途中の計算は次のようになります。
5.28×3.2+(−8)
=16.896+(−8)
=8.896
どのように計算をしたのか、詳しく解説をしていきます。
小数の掛け算
計算の順序は、まず掛け算からです。
つまり「5.28×3.2」の部分を計算します。
小数の掛け算は、基本的に次のような手順で計算します。
(1) 小数点を考えず、整数の掛け算と同じように計算する
(2) 元の数と同じ分だけ、答えの小数点を動かす
「5.28×3.2」の計算は、まずは「528×32」を考えます。
528×32=16896
次に、求める計算式の数の小数点が動いた数を考えます。
5.28→528(二桁)
3.2→32(一桁)
よって、合計三桁分、小数点を左に動かします。
16896→16.896
したがって、「5.28×3.2=16.896」です。
足し算
掛け算の計算をしたことによって、元の式は「16.896+(−8)」となりました。
小数の足し算は、小数点の位置を揃えて足し算をします。
「−8」には小数点は省略されていますが、「−8.000」ということです。
したがって、
=16.896+(−8)
=16.896−8.000
=8.896
以上より、今回の問題の答えは「8.896」となります。
まとめ
「小数点をどのように扱うか」は、掛け算と足し算では異なります。
それぞれの計算を正しく理解していなければ、答えを求めることができません。
忘れていた方は、この機会に学び直しをしてみましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
小数の計算にもう一問挑戦!