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キャラクターの名前にそんな秘密が...?!アニメ『僕のヒーローアカデミア』“粋な伏線”がネットで話題に...!

  • 2024.6.5

『僕のヒーローアカデミア』では、作品の序盤から雄英高校にヴィラン側の“内通者”がいることが示唆されてきました。これまで、誰が内通者なのかさまざまな考察が飛び交いましたが、ついにその正体が明らかに。
内通者は、主人公・緑谷出久のクラスメイトである青山優雅だったのです。これにはSNSでも「ボロボロ泣いた」「鳥肌がすごい」など衝撃が走り、なぜ彼が内通者となったのか、そこに至るまでの動機には「悲しすぎる」「絶望感しかない」と、悲痛な生い立ちに感情移入する声があがりました。

「怪しい」囁かれ続けた“青山くん内通者説”

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(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

数多くの内通者にまつわる考察がある中で、青山優雅説がより濃厚になったのが2021年に開催された原画展「僕のヒーローアカデミア展DRAWING SMASH」でした。原画展では、原作者である堀越耕平先生の描き下ろしイラストが10点展示されたのですが、その中の1枚に、青山の背後に禍々しい目があり、監視しているように見えるイラストがあったのです。

過去を振り返ると、わかりやすく青山の怪しさが描かれていたのは、アニメ80話(第4期エピソード17)『ホッコれ仮免講習』の後半です。出久の「彼が本性を現し始めたんだ」というモノローグとともに、不気味な顔で出久の部屋をのぞき込む青山……怪しいと見せかけてやっぱり違ったのか…と思わせてからの青山。ミスリードが上手すぎる…!
チーズで書かれた「ぼくはしってるよ☆」の文字はなかなか印象深かったですが、あれは裏切り者であることを示唆する伏線だったんですね。SNSでも「序盤~中盤のダル絡みも自分の状況に気づいてもらいたいたかったのかな」「合宿の時に最後に放ったレーザーは本当に反抗判定ギリッギリの助力だったんだ」と、今までのシーンを振り返る人が多くいました。

今だからこそわかる、描かれてきた伏線の数々

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(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

内通者が明かされたことで、これまで散りばめられてきた伏線に気づく人たちも。原作で描かれたシーンだけでなく、アニメだからこそできる巧妙な伏線がありました。

まず注目すべきは、登場人物の名前です。作中のキャラクターは、爆破の爆豪勝己(ばくごう かつき)、半冷半燃の轟焦凍(とどろき しょうと)など、個性由来の名前がつけられています。もともと“無個性”だった緑谷出久がオールマイトから引き継いだ個性「ワン・フォー・オール」と何の結びつきもない名前であるのと同じように、青山優雅と「ネビルレーザー」も関連性を感じづらい名前になっています。青山は出久と同じように元は無個性であったことも明らかとなったとおり、名前も伏線になっていたようです。

また、名字にも注目してみると、緑谷⇔青山で対極になっていることがわかります。「青」と「緑」、「山」と「谷」、それぞれ関連のある文字になっており、デク(出久)⇔優雅も、逆の意味とも捉えられるような気がします。2人はもともと同じ境遇だった。手を差し伸べてくれる人が違っただけなのです。

SNSでも、「アニメ6期のエンディングで、青山だけ表情がわからないようになっている」「荼毘の気まぐれかと思ったけど、青山くんが内通者だったから見逃してあげてたんだ」「文化祭のシーンで青山だけクラスTシャツ的なのを着てないのも関係あったのかな」など、これまでの伏線と思われる描写についてさまざまな声があがっています。

2人目の内通者はいるのか

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(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

ずっと示唆されてきた内通者が判明しましたが、「原作読んでないんだけど内通者って青山くんだけなのかな」「もう1人いるんじゃない?」といった考察も。

“透明化”というスパイ向きの個性を持ち、長く内通者説が囁かれてきた葉隠透(はがくれ とおる)ですが、内通者が青山であることが発覚した際に、ミスリードであったことが判明しました。流れ的に2人目の内通者の候補とは考えにくいような気がします。さらに名前があがったのが、“帯電”の個性を持つ上鳴電気(かみなり でんき)です。個性を使いすぎることで副作用が出る青山と同じく、上鳴も電力を使いすぎると脳内がショートして一時的に著しくアホ状態になってしまいます。これを2人目の内通者であると考察する声もありますが……。

AFOが内通者について話している場面で、「100円ライターがつかなくなったらどうするか?」という例え話をします。使い捨ての代わりはいくらでもいる……そういった趣旨の話でしたが、この発言を2人目の内通者の伏線と考えることもできなくありません。ただ、使い捨てライターで例えているとおり「使えなくなったら捨てるだけ」という意味の方が近いのかもしれません。

原作を尊重しつつ、よりいっそう青山の絶望感が伝わってきたアニメならではの演出。涙なしには見られない、内通者の判明でした。内通者は青山優雅だった。自らを「クズの敵<ヴィラン>」と責める青山に、デクは「まだヒーローになれる」と手を差し伸べ──。物語はいよいよ最終章へ進みます。

僕のヒーローアカデミア
ABEMAにて毎週土曜22時より無料放送。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/19-15
【(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会】


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