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大人が意外と忘れている数学「5-(-3)」→秒で解ける?

  • 2024.5.15
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今回の問題は計算自体は、計算方法さえ知っていれば非常に簡単なものです。

しかし、どうしてその計算方法になるの?と聞かれてしまったら詰まってしまうことも多いと思います。

「なぜそうなるのか?」を深掘りして、数学の計算ができるだけでは感じられない、深くて面白い部分に触れてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
5-(-3)

解答が分かった方は、どうしてその計算方法になるのかまで考えてみてください。

解説

答えは「8」です

5-(-3)
=5+3
=8

計算自体は非常に単純で、答えは直ぐに出たでしょう。

しかし、今回はなぜマイナスの符号がプラス(5+3)になるかを考えます。

記号に置き換えて計算

まずは、数式だけに注目して考えてみましょう。

5-(-3)=□
とし、さらに(-3)=△とおきます。

計算式を記号に置き換えると、
5-△=□

さらに、=で繋がれている式は両辺に同じ数を足しても成り立つので、左辺の△を打ち消すために△を足してみます。
5-△+△=□+△
となり、左辺の-△+△は0になります。

5=□+△

ここで△をもともとの(-3)に戻すと、
5=□+(-3)
5+3=□
となり、□に当てはまる数は「8」と分かります。

数直線を使って考えると?

次は数直線を使って考えてみます。

引き算は、数直線上である点とある点との間の距離を表すものとして考えることができます。
例えば、5-2は5と2の間の距離を表すものなので 「3」と答えを出せます。

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では、5-(-3)はどう考えていきます。5-(-3)は、5と(-3)の間の距離を表すものですね。
数直線を作って数えてみると、その距離は「8」になります。

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まとめ

この他にも、気温やお金など身の回りのものを例にしても説明がつきます。考え方はたくさんありますので、ぜひ皆さんもオリジナルの説明方法を考えてみてください。そうすると、きっと数学がもっと面白く感じるようになりますよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


 文・編集(監修):うおうお  
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。