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野球の指名打者を指す「DH」ってなんの略?日本では1975年に初めて採用【略語クイズ】

  • 2024.5.22
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TRILL作成

投手に代わって打撃のみで試合に出場する選手を「DH」と呼びます。代表例として、現在MLBで大活躍中の大谷翔平選手は故障の影響により今季は打撃に専念することからこの制度を利用しています。そんな、便利ともいえるルールには正式名称があることをご存知でしょうか?

今回は、指名打者を指すDHをテーマに、クイズを出題。

何の略称なのか、ぜひ考えてみてください!

DHは何の略?

・「指名された打者」という意味の英語が存在しています。

・日本プロ野球では、パ・リーグのみで適応されています。

・歴史的には、1973年に初めて制度が確立しました。

正解は...

正解は、「Designated Hitter」でした!

「Designated」は「指名された」という意味で、「Hitter」はそのまま打者を指し、それぞれの頭文字をとってその名がつけられました。

攻撃時に、投手が打つ代わりに他の選手が打席に立つDH制度。守備力に難のある選手でも、打撃に長けていれば安心して起用できるのがメリットですが、投手以外のポジションには適用できないのが限定的な一面でもあります。また、試合中に解除することもでき、相手チームの動きに対して臨機応変に対応できます。ただし、スタメンの場合は、相手の先発投手に対して必ず1打席を完了しなければならないので、序盤での解除はできません。

制度が利用され始めたのが、1967年にシカゴ・ホワイトソックスが投高打低で苦悩の日々が続いたことがきっかけで、1969年にアメリカのマイナーリーグが試験的に導入。その結果、1973年にア・リーグも採用し、ニューヨーク・ヤンキースのロン・ブロンバーグ選手が初の指名打者として出場しました。

日本では、パ・リーグにてこの制度が1975年から採用されていて、理由はア・リーグと同じで得点合戦を狙いとした観客数の向上を目的としたものです。1985年には、毎年10月〜11月にかけて行う日本シリーズに適用されました。この時、全試合で採用しましたが、1987年からはパ・リーグの本拠地での試合のみで用いる方法に変更されました。

一方でセ・リーグや高校野球では未だに導入されていません。メジャーリーグやWBCなどの国際試合でも採用されており、セ・リーグでも導入するべきか議論されたこともあり、現在も検討されています。

野球をより深く楽しむための豆知識として、ぜひ覚えておいてくださいね!


※情報は5月17日時点のものです。

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