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セパ共に“5年連続リーグの平均OPS が下降”…今シーズンは例年以上に低い指標に

  • 2024.5.17
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NPBおよびMLBには多くの数値が存在し、その中でも最も重要視されていると言っても良いのがOPSです。

OPSとは、「On-base plus slugging」の略称で野球において打者を評価する1つの指標のことです。具体的には「出塁率」と「長打率」を足した数値を表しており、数値が高いほどチームの得点に多く貢献している選手という評価を受けます。

例えば、MLBのロサンゼルス・ドジャースに所属している大谷翔平選手は1.107と出塁率と長打率ともに高い数字を示しており、チームの勝利に数多く貢献。四死球やヒットなどで出塁率する確率が高いうえに、二塁打・三塁打・本塁打と長打を打つ確率も高いバッターです。

バッターにとってもOPSはチームの首脳陣に高く評価してもらうための大事な数値であり、年俸交渉の際にも使われることも多くあります。また、チーム全体でOPSを高めていくことも相手チームのピッチャーにプレッシャーをかけられる有効な方法です。

投手力の向上により、年々OPSが下降傾向に

WBCや、日本からメジャーに挑戦した投手などを見ても、日本の投手力は世界でもトップレベルと言えるでしょう。今では当たり前かのように150km以上のストレートを投げる投手が増え、中継ぎ陣に至っては、155km超えの投手も珍しくなくなってきました。
一昔前では、150kmを超える投手といえば、コントロールがアバウトなイメージもありましたが、今の投手たちは高低左右の際どいコースへ投げ込むコントロールも併せ持ち、打者としても簡単には打ち崩せなくなってきています。

過去のセパ両リーグの平均的なOPSを見ても、年々下降しており、出塁、長打が難しくなっていることがわかります。

両リーグ過去7年の平均OPS

2017
セ・リーグ:.695
パ・リーグ:.705

2018
セ・リーグ:.729
パ・リーグ:.722

2019
セ・リーグ:.715
パ・リーグ:.717

2020
セ・リーグ:.714
パ・リーグ:.702

2021
セ・リーグ:.698
パ・リーグ:.683

2022
セ・リーグ:.678
パ・リーグ:.668

2023
セ・リーグ:.668
パ・リーグ:.663

2024(5/15終了時点)
セ・リーグ:.621
パ・リーグ:.635

そんな中でも、やはりタイトルに絡む打者は高いOPSを誇り、大きくチームに貢献しています。

セ・リーグOPSランキング(5/15終了時点)

第1位 東京ヤクルトスワローズ ドミンゴ・サンタナ選手
OPS:.957(出塁率:.415+長打率:.542)

第1位を獲得したのは、東京ヤクルトスワローズのドミンゴ・サンタナ選手です。出塁率.415は村上宗隆選手に次ぐリーグ2位、長打率.542はリーグ1位です。村上選手や岡本和真選手よりも三振が少なく、シュアなバッティングが持ち味です。昨年初めて打率.300を達成すると、今シーズンは打率.351でリーグダントツ1位、本塁打5本はリーグ6位も、打点23はリーグ2位タイ、加えてOPS1位と、シーズン1/4程度が終了した現時点では、今シーズンのセ・リーグ最強打者と言えるでしょう。


第2位 読売ジャイアンツ 岡本和真選手
OPS:.909(出塁率:.392+長打率:.518)

第2位を獲得したのは、読売ジャイアンツ不動の4番である岡本和真選手です。出塁率.392、長打率.518でOPSが.909とサンタナ選手を追随。長打率は.518は、サンタナ選手、細川成也選手に次ぐリーグ2位高い数字を誇っており、チーム勝利に大きく貢献しているのがわかります。2023年シーズンのOPS.958はリーグ1位でした。2024年シーズンは昨年の41本塁打を超えるホームランを放つことに期待です。


第3位 東京ヤクルトスワローズ 村上宗隆選手
OPS:.905(出塁率:.421+長打率:.484)

第3位を獲得したのは、東京ヤクルトスワローズ不動の主砲である村上宗隆選手です。スタメンに定着した2019年〜2023年までの5年間で2度もOPS1.000以上を記録しており、今シーズンも出塁率.421、長打率.484でOPSが.905と高い数字を誇っています。村上宗隆選手はホームランが打てる長打力があるのに加えて四球も多いことから、OPSで第3位に輝いています。

パ・リーグOPSランキング(5/15終了時点)

第1位 福岡ソフトバンクホークス 近藤健介選
OPS:.895(出塁率:.422+長打率:.473)

第1位を獲得したのは、福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手です。昨年三冠王まであと一歩まで迫った近藤選手は、出塁率.431、長打率.528でOPSが.959、二塁打、打点、ホームラン、四球数でも昨年は1位を獲得し、圧巻のシーズンを過ごしました。今シーズンも出塁率.422、長打率.473でOPSが.895とさすがの成績を残しています。


第2位 福岡ソフトバンクホークス 柳田悠岐選手
OPS:.890(出塁率:.432+長打率:.458)

第2位を獲得したのは、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手です。出塁率.432、長打率.458でOPSが.890と近藤選手を展開に。36試合ですでに四球を27個選んでおり、選球眼の良さが際立っています。柳田選手は、レギュラーに定着した2013年以降、昨シーズンまでの11年間で、OPS1.000超えを4度も達成しており、この11年間で最も低いシーズン(2022年)でさえも、OPS.829を記録しており、通算でも.950を驚異的な数字を長年残し続けています。


第3位 福岡ソフトバンクホークス 山川穂高選手
OPS:.812(出塁率:.312+長打率:.500)

第3位を獲得したのは、福岡ソフトバンクホークスの山川穂高選手です。上位2人に比べ、四球数の少なさから出塁率.312(リーグ12位)とやや劣るものの、長打率.500はリーグ1位と天性の長打力を誇ります。元々三振が多く、四球を選ぶタイプではないものの、やはり山川選手の魅力はホームランでしょう。昨シーズンは、怪我などの影響もあり、2015年振りにシーズン0本という結果に終わりましたが、今シーズンはここまでリーグ1位の9本を放っています。


※情報は5/14時点のものです。

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