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千賀、甲斐に続く、次世代の"育成の星"はだれ!?「ロマン枠」は楽しみしかないでしょ!

  • 2024.4.11
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写真:PIXTA

プロ野球の門戸拡大や将来のスター選手を育成する目的で導入された育成選手制度。

2005年の導入以降、球界を代表する選手が生まれたこともあり、今では育成選手も立派なプロ野球選手という風潮が広まりつつります。昨年からメジャーリーグのニューヨーク・メッツで活躍している千賀滉大投手や福岡ソフトバンクホークスで長い期間正捕手を務める甲斐拓也選手も育成選手の出身です。

育成選手は年俸や契約期間、背番号、一軍の試合に出場できないなど様々な制限があるため当初は採用しない球団もありましたが、上述のとおり活躍する選手が出始めたことにより、近年はいずれの球団も採用人数を増やす傾向にあります。

今回はそんな育成選手の中からポテンシャルや勢いを参考にして、将来活躍が期待できそうな4人をご紹介します。

【山﨑友輔選手(読売ジャイアンツ)】 2020年育成ドラフト10位 投手

まず最初にご紹介するのは読売ジャイアンツの山﨑友輔選手です。プロ12球団の中でも育成選手の人数が多いジャイアンツ。4年前の2020年には大量12人を育成ドラフトで指名しましたが、その際10位で指名を受けたのが山﨑選手でした。近年は二軍で結果も出始めており、育成下位からの下剋上が目標です。プロ入り前は玉野商業高校(岡山)、福山大学(広島)と野球の強豪ではない学校でプレーを続けていたこともあって、両校における初のNPB選手でもあります。無名校出身ながら、力強い直球と鋭いキレを誇るカットボールを武器に成長。ルーキーイヤーこそ二軍で防御率7.68とプロの厳しさを味わいましたが、3年目となる昨季は中継ぎで19試合に登板して防御率1.95と抜群の安定感を示しました。その活躍が首脳陣の目に留まり、昨年7月のシーズン途中には一軍の練習にも参加。支配下登録に向けてアピールするなど一軍への視界は見えている状況です。

【高見澤郁魅選手(横浜DeNAベイスターズ)】2023年育成ドラフト1位 内野手

昨年の育成ドラフトで横浜DeNAベイスターズから1位で指名を受けたのが高見澤郁魅選手。この名字にピンと来たプロ野球ファンもいるかもしれませんが、かつてオリックス・ブルーウェーブ(現バファローズ)に所属した高見澤考史氏は父親です。50m6秒フラットの俊足や遠投100mの強肩に加え、身体能力測定ではジャンプ力でチーム1位の数字を記録するなど父親譲りの高い身体能力が武器。敦賀気比高校では主に4番打者として2年春から3季連続で甲子園に出場し、通算5試合で18打数6安打、打率.333をマークするなど大舞台でも結果を残しました。打撃センスはプロのスカウトからも高い評価を受けており、入団にあたっては本人も「目標は走攻守全部そろった選手。一年でも早く一軍で活躍できる選手になりたい」と意気込みを語っています。なお、背番号193は自身の名前「いくみ」にあやかったもの。同じく背番号の語呂から「ハマの一休さん」の愛称も生まれています。

【入山海斗選手(オリックス・バファローズ)】2022年育成ドラフト3位 投手

投手陣の層が非常に厚いオリックス・バファローズですが、育成選手にも楽しみな好素材が多く存在します。その中の筆頭が一昨年に育成ドラフト3位で入団した入山海斗選手。中央では無名でしたが、ポテンシャルの高さを買われてプロ入りすると、一年目の昨季は二軍戦でチームトップの44試合に登板します。最速154キロの直球と鋭いフォークを武器に5勝3敗13セーブ、42回を投げて防御率2.36と抑えとして結果を出し、夏にはフレッシュオールスターにも出場しました。177cm78kgと決して大柄な投手ではなく、コントロールにもまだ粗さがありますが、コンスタントに150キロ台の直球を投げられる点は魅力。今季はオープン戦で1試合のみの登板にとどまりましたが、開幕後の二軍戦では4試合で2セーブをマークし、未だ無失点(4月10日時点)。昨年に引き続き抑えとして起用されており、大卒2年目の今季は支配下登録に向けて勝負の年となりそうです。

【濱田泰希選手(北海道日本ハムファイターズ)】 2023年育成ドラフト1位 内野手

内野手としてはチームで唯一の育成選手。5年連続でプロ野球選手を輩出している京都国際高校の出身で、同校の同級生でもある杉原望来選手(広島東洋カープ)と長水啓眞選手(福岡ソフトバンクホークス)とともにプロ入りを果たしました。高校時代は外野手でしたが、器用さを評価されてプロでは遊撃手として勝負します。189cm73kgの長身細身という遊撃手ではあまり見られないタイプの選手ということもあり、大渕スカウト部長は指名に際して「ロマン枠」と明言。粗削りながらツボにはまった時の打球速度と飛距離も高校生離れしており、攻守に楽しみな逸材です。新庄剛志監督も注目の選手として名前を挙げており、入団会見では「でかい、190センチ近いあのショートの子、面白いねえ」と指揮官を言わしめました。「目立つことが好き」とキャラクター性も抜群の選手ですが、まずはプロとしての実力を着実に付けていきたいところです。


※情報は4月10日のものです。

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