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覚醒のきっかけは"ゴルフ"!?10年目の苦労人が、正捕手・木下拓哉に挑む…!

  • 2024.4.10
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写真:PIXTA

中日ドラゴンズの加藤匠馬捕手が、連日の活躍で正捕手に名乗りを挙げています。特にバッティングが急成長しており、大きな変貌を遂げようとしています。強肩のキャッチャーとして期待を背負い入団した加藤選手。しかし、入団後は打撃面での苦悩が続き、主に守備固めでの出場が目立っていました。

ところが今シーズン、突如として加藤選手のバットが火を噴き始めています。力強いスイングから放たれる打球は、外野の頭を越え、フェンスを直撃するまでに。覚醒の予感を漂わせる加藤選手、その裏には一体何があったのでしょうか。

打撃覚醒のきっかけは大島選手とのゴルフ!?

今期の加藤選手の打撃覚醒のきっかけは、大島洋平選手との自主トレにあります。大島塾と呼ばれるオフの自主トレは、ハードなトレーニングをすることで有名です。しかし大島選手は、ゴルフ場で加藤選手の才能を見抜いたのです。

大島選手によると、加藤選手は長いクラブを非常に上手く扱っていたそう。ゴルフのスイングと野球のバッティングは全く異なるように思えますが、実は身体の使い方や力の伝え方など、共通する部分も多いそうです。

ここで大島選手の頭の中に、ある考えが浮かびます。バットを変えれば、バッティングも変わるのではないか。

そこで大島選手は、加藤選手が普段使用しているバットよりも、少し長めの自身のバットを貸し出したそうです。すると、加藤選手から「めちゃくちゃいいです」と好感触を得られたのです。

小田幸平コーチも、加藤選手について「彼は力もあるし、パワーもある」と証言しています。つまり、加藤選手は元々長打を打てる素質を持っていたものの、自身の長所に気づかず、短いバットで当てに行くバッティングをしていたのです。

大島選手との出会いと、バットの変更。この2つの要素が、加藤選手の眠れる才能を呼び覚まし、入団10年目にして正捕手奪還へ名乗りを挙げています。 

強肩強打の正捕手へ

 打撃覚醒の兆しは、徐々に確信へと変わっていきます。4月5日の中日VS広島戦、今季初めてスタメンマスクを被った加藤選手はセンターオーバーのスリーベースヒットを放っています。この打撃を見たドラゴンズファンも、今までの姿とは異なる打撃に驚いたことでしょう。

バットと打撃フォームも変わり、力強いスイングで、打球の飛距離も明らかに伸びています。

加藤選手の覚醒は、ドラゴンズにとって大きなプラス材料です。加藤バズーカと呼ばれる強肩と俊足を兼ね備えた捕手に、長打力が加われば鬼に金棒。攻守両面でチームを牽引する存在となるでしょう。

また、ここまでスタメンマスクを被った2試合いずれも完封勝ちと、守備でもチームに貢献しています。

これについて立浪監督は「肩が武器。思い切って(スタメン捕手を)加藤にしてみたんですけど、素晴らしい働きをしてくれた」と絶賛しています。

現在正捕手の木下選手が、開幕から未だノーヒットと苦しんでいます。なので加藤捕手の覚醒は、ドラゴンズにとって大きな戦力アップとなっています。そして将来的には、正捕手の座を掴む可能性も十分に考えられるでしょう。今後の活躍が非常に楽しみな選手であり、ドラゴンズの新たな顔となる可能性を秘めています。


※本記事は、4/8の情報です

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