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大人が意外と悩む「5人で6Lのジュースを等しく分けると1人何mL?」

  • 2024.2.20
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算数・数学では、計算力だけでなく、文章の読解能力が必要とされることがあります。

算数が苦手という方も、原因をさかのぼると「文章題が難しくて…」ということがよくあります。

しっかりと状況を整理し、立式することで、算数の文章題も解けるようになるはず!

今回は、そのような文章題に挑戦してみましょう。

問題

5人で6Lのジュースを等しく分けます。1人分は何mLですか。

きちんと式を作り、計算することができるでしょうか。

 

今回の問題の答えは「1,200mL」です。

解説

この問題のよくある間違いは「5÷6」と式を作ってしまうことです。文章をよく読まず「5」「6」「分ける」という言葉だけをみていると、正しい計算ができなくなってしまいます。

6Lのジュースを5人で分けるので、正しくは「6÷5」という式ですね。

6÷5=1.2

しかし、これはまだ答えではありません。「1.2」というのは、「1人分が1.2L」ということです。

今回は「mL」に単位を変換しましょう。

1L=1,000mLなので、
1.2L
=1.2×1,000
=1,200mL
となります。

したがって、今回の問題の答えは「1,200mL」です。

 

日本語の文章は一部の語順を入れ替えても意味が変わらないことがあります。

・5人で6Lのジュースを等しく分けます。
・6Lのジュースを5人で等しく分けます。

これらの文章はどちらも同じ意味で、1人分のジュースの量を求める計算はともに「6÷5」ですね。

しかし、数年前の全国学力・学習状況調査において、小学6年生の約半数がこれらの違いを正しく理解できていないという結果が出ています。

文章で書かれた状況がどのようになっているのか、何を求めないといけないのか、そして数式で表すにはどのような計算をしないといけないのかなどを正しく理解していなければいけませんね。

まとめ

今回の問題は、比較的短い文章での問題でしたが、さらに長い文章、複雑な文章になっても基本的な考え方は同じです。

それぞれの数式の意味をしっかりと考えることが算数・数学の問題を解く力につながります。

ぜひ多くの問題を解いて、学び直しをしていきましょう!

 

※解き方は複数ある場合がございます。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」