文章の流れがあれば漢字の読み方に迷うことは少ないですが、「最中(さなか・もなか)」「人気(にんき・ひとけ)」「仮名(かな・かめい)」など、漢字のみで表現されている場合、読み方に悩むこともありますよね。
ホルン奏者のみずき(@mizuki__0917)さんが、コンサートのタイムテーブルを作成中に思わず傷ついた漢字についてX(旧Twitter)に投稿すると、「わかるわかる!」「私も傷ついてた(笑)」などのコメントとともに2.6万いいね(2024年2月1日時点)を集め、話題になっています。
みずきさんを傷つけた漢字とは一体何だったのでしょうか?
その真相がこちらです!
タイムテーブル作りながら傷ついてる pic.twitter.com/F9dnJaK4Ty
— みずき (@mizuki__0917) January 29, 2024
「下手」と「上手」。一瞬「へた」「じょうず」と読んでしまった方もいるのでは?
この「下手」「上手」はもちろん演奏スキルの話ではなく、コンサートを行ううえでの舞台上の位置を表しているもので、トランペットやクラリネットなどの管楽器が「下手(しもて)」(観客席から見て左側)で、バイオリンやコントラバスなどの弦楽器が「上手(かみて)」(観客席から見て右側)という意味。
ホルン奏者であるみずきさんは管楽器担当となるため、自分でタイムテーブルを作成中している最中に、管楽器→へた、と目に入り、少し悲しい気持ちになったようです。
舞台の入場位置をただ示しているだけなのに、弦楽器が何だかうらやましく感じるのはなぜでしょうか…。
あと一文字つければ…!
この投稿を見た人たちからは、さまざまなコメントが寄せられました。
私もいっつも舞台の上下書く時に「なんでムダに人を傷つける漢字にしたの」と思ってたw
フリガナ振って(笑)
傷つくからカミテ、シモテって書きます
わかります(by舞台関係者)。ですので、ホワイトボードにステージ見取図を描く時は必ず「かみて」「しもて」と平仮名で書いてます
側をつけると印象変わりますよ!
フリガナをつけたり平仮名で書くのもいいですが、あと一文字つけて「上手側・下手側」にするだけでも、グッと読みやすくなりますね!
楽器奏者ならではの覚え方?
楽器やり始めた頃、
「そうそう、俺はヘタやからこっち側ね……」
て覚えてた
自分は舞台での「上手(かみて)」と「下手(しもて)」を若い頃どう憶えたかというと「チューバは上手(じょうず)、打楽器は下手(へた)」と憶えた。これ自分が打楽器だからこそこれが言えたが他の楽器だったら打楽器奏者たちにぶん殴られていたと思う(笑)
舞台の上下がどっちか覚えられんかったが、「上手なチューバ、下手な打楽器」という名言でバッチリ覚えられたことを思い出した。(吹奏楽民でした。)
パーカスの人が「下手な打楽器、上手な管って覚えとき」って言ってました
「かみて」と「しもて」について、独自の覚え方をしている人も多くいるようです。
今回のエピソードは、「下手(しもて)」を“へた”と読んでしまうというちょっとおかしなお話でしたが、漢字の面白さや使い方の難しさを改めて知ることもできたのではないでしょうか。
これ以外にも、誤解を生むような漢字の書き方があれば、ぜひ教えてくださいね。
取材協力:みずき(@mizuki__0917)さん