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「生きてたんかい」「ピンピンしてる」同じ顔の元カレ“全力で逃げる姿”にツッコミの嵐【金曜ナイトドラマ】

  • 2025.8.29

テレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠(毎週金曜23時15分〜)の『奪い愛、真夏』第5話が8月22日(金)に放送された。本作は、脚本・鈴木おさむによる予測不能な愛憎劇である。主人公・海野真夏を演じるのは松本まりか。彼女の心を乱すカリスマ社長・空知時夢と、その亡霊のように物語へ絡む大浦隼人を二役で演じるのは安田顕。さらに、正妻として狂気を燃やす空知未来に高橋メアリージュン、真夏を一途に想い支える日熊元也に白濱亜嵐が出演し、それぞれの愛と執着がぶつかり合う。第5話では、“死んだはずの男”の再登場が物語を根底から揺さぶる最大の衝撃となった。

“デート未満”の遊園地と、逃れられない運命の鉢合わせ

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『奪い愛、真夏』第5話より(C)テレビ朝日

物語冒頭、真夏は時夢への愛を断ち切る決意を固める。愛してはいけない相手に惹かれる苦しみから抜け出そうと、過去へとタイムリープし、別の未来を切り開こうとするのである。そんな彼女に寄り添うのは元部下の元也。彼の一途な想いに応えようとするかのように、真夏は彼と共に遊園地へ向かう。

しかし、その空気はどこかぎこちない。観覧車やアトラクションを前にしても、真夏の心は軽くならず、思考の奥底には常に時夢の存在が居座る。元也と手を取り合っても、その温もりを完全には受け入れられない。観客にとっても、これは「決して埋められない心の隙間」を突きつけられる場面であった。

だが、運命は容赦なく彼女の決意を試す。遊園地でばったり遭遇したのは、よりにもよって時夢と未来の夫妻。すぐさま未来は不敵な笑みを浮かべ、四人でのWデートを提案する。善意ではなく、むしろ真夏を追い詰めるための策略だ。遊園地という華やかな舞台は、一瞬にして心理戦の戦場へと変貌する。

Wデートの狂気

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『奪い愛、真夏』第5話より(C)テレビ朝日

未来の提案によるボウリング対決は、外見上は娯楽でありながら、その実は愛を巡る戦いであった。元也と真夏、時夢と未来、二組のペアが投げるボールの一投ごとに、互いの想いと疑念が交錯する。コミカルさの裏に張りつめた緊張が漂い、視聴者を笑わせながらも胃を締め付ける異様な時間に…。

なかなか調子の出ない真夏に、そっとアドバイスをした時夢。ずっとおされていた元也と真夏ペアであったが、アドバイスを聞いた真夏がどんどんピンを倒していく。しかし、あと一歩及ばず、元也と真夏は負けてしまった。罰ゲームとして、元也と真夏はその場でキスをすることに…。

真夏は、時夢への秘めた思いを断ち切り、元也との関係を進めていこうと決めていたが、予想外の展開に動揺。あまりに緊迫した状況と、苦しい心境を絶妙な表情で表現する松本まりかの演技に「まるで往年の昼ドラを見てるみたい」「これぞまりか様って感じ」などSNSから声が上がっていた。

余命半年だったはずの男”の帰還

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『奪い愛、真夏』第5話より(C)テレビ朝日

だが、この回を決定的に塗り替えたのは、隼人の登場である。真夏がかつて深く愛し、余命宣告されたことを告げ、居なくなった男。その姿が目の前に現れた瞬間、真夏は凍りつき、時空そのものがねじ曲がるかのような衝撃が走る。真夏は、隼人に声をかけるも逃げてしまい、追う間に、またタイムリープをしてしまう。少し前に戻った真夏は、隼人に声をかけず様子を見守ることに。すると、隼人は妻と子どもと幸せな時間を過ごしていた。家族を捨てたことや余命宣告されていたことは、すべて隼人の嘘だったのだ…。

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『奪い愛、真夏』第5話より(C)テレビ朝日

安田顕が二役で時夢と隼人を演じることにより、“過去に愛した男”と“いま禁断に惹かれる男”が同じ顔で迫ってくるという、言葉にし難い錯乱が生まれる。これは視聴者にとっても想像を超える展開であり「生きてたんかい、ピンピンしてるやん」「全力で逃げる姿やばいな」など、ツッコむような意見もSNSで溢れていた。

さらに追い打ちをかけるのは、真夏の唯一の力であったはずの“タイムリープ”の異変だ。これまでは自分ひとりで時間を行き来してきた彼女が、今回はエレベーターに居合わせた時夢の妻・未来と共に飛んでしまう。もはや真夏の意思ではどうにもならない運命のうねりが迫り、ますます今後の展開から目が離せない。


テレビ朝日系 金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』
TVerで見逃し配信中
https://tver.jp/episodes/epbju2xxjb

ライター:朝倉 結(あさくら ゆい)
主にドラマや映画に関する記事を執筆。お気に入りの作品は何度も繰り返し視聴し、その魅力を深掘りするのが好きです。