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大人が意外と間違える「30÷0.3=?」→あなたはどの方法で解きますか?

  • 2024.1.27
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単純な計算問題の中でも「小数を含んだわり算」というのは、意外とミスをしてしまうことがあります。

小数点をどのように動かすのか、きちんと覚えているでしょうか。

この機会に改めて確認をしてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
30÷0.3

おそらく「30÷3」の計算であれば、一瞬で答えることができるでしょう。30÷3=10です。

しかし「÷0.3」となった場合は、答えは10倍するのでしょうか、10分の1倍するのでしょうか。

 

さて、今回の答えは「100」です。

解説

今回は「30÷0.3」の計算を3つの方法でやってみましょう。

筆算で計算

「割る数」が小数の場合は、小数点を動かして計算します。「0.3→3」とするので小数点を1つ動かしました。

同じように「割られる数」も1つ小数点を動かします。30には小数点がありませんが「30.0→300」と考えることができますね。

すると、計算は「300÷3」となりました。

ここからの計算は簡単ですね。答えは「100」です。

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分数で計算

わり算は、分数に直して計算することができます。分数すれば、あとは約分するだけです。

30÷0.3=30/0.3

分母に小数がきてしまいますが、これは分母・分子に10をかけてしまいましょう。

すると300/3=100となりますね。

「分母・分子に10をかける」という操作は、筆算で「小数点を動かす」という操作と同様のものです。

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かけ算で計算

「0.3=3/10」です。そこで、わり算をかけ算に直して計算してみましょう。

わり算をかけ算にするには、分母・分子を入れ替えればいいですよね。

すると、計算は次のようになります。
30÷0.3
=30÷(3/10)
=30×(10/3)

あとは、簡単な約分だけになります。

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まとめ

「30÷0.3」の計算を3つの方法でやってみました。しかし「別の方法」として紹介していますが、本質的にはすべて同じです。

それぞれの解法を使いこなせるようになるといいですね。

答えは1つでも、そこに至る道筋が複数あるというのが、算数・数学の面白さです。

 

※他にも解き方は複数ある場合がございます


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」