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“マンガ大賞”の衝撃作は「原作」のどこまでをアニメ化するのか?【徹底考察】

  • 2024.11.2

10月から放送がスタートし、現在絶賛放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』

本作は連続2クールかつ全25話で放送予定であり、連続2クールでしっかりと描かれるだろう『チ。』の物語に期待が高まる。そこで気になるのは、「原作のどこまでをアニメ化するのか」という点ではないだろうか。話題作『チ。』がどこまでアニメで描かれるのか考察したい。

『チ。』の原作は完結済み

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

『チ。』はビッグコミックスピリッツ(小学館)にて連載された作家・魚豊による漫画を原作としており、全8巻で完結済み。第26回手塚治虫文化賞で年間のベスト作品であるマンガ大賞に輝き、「マンガ大賞」では2021年と2022年に連続入賞している。

地動説を証明することに命と信念を懸けた者たちの物語である本作は、美しい星の描写やテーマの深さ、引き込まれる展開によってアニメも大きな話題を呼んでいる。

第3話までで地動説に魅せられた少年・ラファウがメインである第1章が終わり、ちょうど原作の第1巻目の最後までストーリーが進んだ。第4話では第2巻の3分の1ほどまで進行しているため、アニメ3話分で原作コミックスの1冊分が進む……というペースになる。

原作は全8巻で完結しているのを考えると、このペースでいくとだいたい24話でラストまで描けることになる。アニメは全25話で放送されると発表されているため、ちょうど連続2クールで原作の最終話まで一気に描き切れる。

『【推しの子】』『呪術廻戦』は?漫画原作のアニメ化

では、他の漫画原作のアニメはどのくらいのペースでアニメ化されているのだろうか。10月6日に第2期の最終回を迎えた赤坂アカと横槍メンゴによる漫画『【推しの子】』を例に見てみよう。第1期は1クールで放送され原作の第4巻までがアニメ化。第2期は1クールで第5巻~第8巻までの内容にプラスして第9巻と第11巻の一部が描かれた。

また、先日完結を迎えた芥見下々による漫画『呪術廻戦』はどうだろうか。第1期は全24話で放送され、原作の8巻目の途中である第63話までがアニメ化された。また、第2期は全23話で放送され、第8巻の第64話から第16巻の第139話までが描かれた。

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(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会

『【推しの子】』や『呪術廻戦』のように、漫画原作のアニメは平均して1クールにつき原作コミックスおおよそ4冊分(ページ数によるが)が進んでいるのがわかる。アニメオリジナルのエピソードが入ると変わる場合もあるが、基本は2クール放送するのであれば第8巻まできれいに原作にそって描かれることが予想される。

『チ。』は10月から放送がスタートしたため、連続2クールの放送を終えアニメが最終回を迎えるのは3月ごろになるだろう。本作をたっぷり楽しめる構成がうれしい。どのような結末を迎えるのか楽しみにしながら、深く見ごたえのある『チ。』を最後まで追っていきたい。


チ。 ―地球の運動について―
ABEMAにて毎週土曜日夜24時10分より無料独占・見放題最速配信
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/568-32
【(C)魚豊/小学館/チ。 -地球の運動について-製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari