子どもの発想力の柔軟さや表現力の豊かさに、時に驚かされることも少なくないですよね。大人にだって子ども時代はあったはずなのに、いつの間にか得た知識や経験から考えるようになり、ありきたりな意見しか言えなくなっているな…と感じる人も少なくないのではないでしょうか。
たかまつかなえ(@d_nuts_note)さんが、7歳と5歳のきょうだいのやりとりをX(旧Twitter)上に投稿すると、「かわいい」「平和すぎる」などのコメントと共に10万いいね(2023年12月15日時点)を集め、大きな話題になっています。
一体どんなやりとりをしていたのでしょうか?
気になる投稿がこちらです!
きのう寝る前に上の子が「憎しみって何?」と聞いてきたので説明しようとしたら下の子が「ぶたにくにあじがしみてる、ってことじゃない…?」ってシリアスな顔で言ってきて一瞬意味がわからなかった。
— たかまつかなえ (@d_nuts_note) December 6, 2023
それは憎しみではなく、“肉染み”……!
しかし、下のお子さんはシリアスな表情で答えてくれたのですから、真剣に考えて導き出した答えだったのでしょう。ただただ、可愛すぎます。
「憎しみ」という言葉を知らない子どもたちの世界では、「にくしみ」はこんなにも美味しそうな単語に変換できるんですね。もうこれからは「にくしみ」という言葉を聞いても、味がよく染みた豚肉が真っ先に思い浮かんできてしまいそうです!
憎しみが肉染みになりますように
今回のエピソードを投稿された、たかまつかなえさんにお話をお伺いしました。
---お子さんの「にくしみ」の答えを聞いた後の、皆さんの反応について教えてください。
「一瞬みんなどういう意味かわからなくてハテナマークが浮かんでいたんですが、私が『ああ!にくにしみてるで にくしみ ってことか!』と大きい声を上げたらなぜか二人とも爆笑してみんなでお腹が痛くなるくらい大笑いしました」
---お腹が痛くなるほど笑い合えるなんて素敵ですね!その後、お子さんたちとどのような会話をしたのでしょうか?
「そのあと、『憎しみっていうのは、すごーく嫌だとか嫌いな気持ちのことだけど、肉が染みてることをにくしみっていうのも正解だね!』と答えました」
---素敵な教え方ですね!こちらには多数のコメントが寄せられていましたが、印象に残ったコメントがあれば教えてください。
「『“ぶたにくにあじがしみてる”と幸せになっちゃうな。でもそれでいいし、今後はそれで行きましょう』『まだ幸せしか知らない人達の世界』『子どもの発想に和みます。全てのにくしみが、ぶたにくにあじがしみてることになりますように』です」
---とても可愛らしく温かなエピソードをありがとうございました!
子どもの発想はとても柔軟で、大人にはない考え方もたくさんできるのでしょう。たまには、子どもがまだ知らない単語を出して「どんな意味でしょう?」とクイズにしてみるのも面白そうです。珍回答が聞けるかもしれませんよ!
「肉染み」に人気集まる
この投稿を見た人たちからは、次のようなコメントが寄せられました。
そうだ!そうだ!お肉に味しみしみだー!憎らしいは、お肉らしい!嫌なことあっても美味しそうだと幸せな気分に転換出来ますね!憎しみわいてきた時思い出したいと思います。
お肉に優しい世界ですね
一瞬で憎しみが消える
肉に染みw
なんだか憎しみが美味しそうな単語に思えてきました…。
平和的解釈
可愛すぎます
美味しくて幸せな”肉染み”がたくさんの世界になれますように^^
憎しみの感情わいた時に
これ思い出したら幸せになれる
なるほど 可愛すぎるし天才
世界のにくしみが 全てこれになればいいのに
平和すぎて最高です
そしてナゾの豚限定
ネガティブな印象が強い“憎しみ”という言葉が“肉染み”という美味しいワードにつながったことへの賞賛の意見が多く集まりました。皆さんは「憎しみ」よりも「肉染み」の方がお気に入りのようです。
そして、こんな声も。
愛しい〜!!!そのままのあなたでいて…
どうかそのまま「憎しみ」のない世界で健やかに育っていってほしい
微笑ましくて爆笑。そのまま成長して下さい
子どもらしい考え方を持ったまま大きくなってほしいと願う声も多く見られました。確かに、憎しみよりも肉染みの世界の方がずっと幸せそうです。
私たち大人も少し頭を柔らかくして、色々な方向から物事を考えられるようになりたいですね!
取材協力:たかまつかなえ(@d_nuts_note)さん