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大人が意外と間違える数学「√3+√12の答えは?」→「√15」ではありません!

  • 2024.2.11
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平方根(ルート)と聞いてなんとなく難しく感じたり、計算が面倒くさいと思う方も多いのではないでしょうか。

実はポイントさえ押さえておけばそこまで難しくありません。

今回はルートを含む計算を解いて、理解を深めましょう。

問題

次の問題を解いてみましょう。
√3+√12

一見すると「√3+√12=√15」と解きたくなってしまいますが…。

√15は正しい答えではありません。

答えはわかりましたか?

 

答えは「3√3」です!

解説

「√3+√12=√15」というのはよくある間違いです。

ルートの足し算はルートの中の数字が異なる場合、そのまま計算することはできません。

例えば、「√3+√3=2√3」というように√の中の数字が同じであれば計算することができます。

では、√の中の数字が異なる場合、どう計算すればよいのでしょうか。

 

ポイントは、√を分解して中の数字を同じにすることです。√の中に2乗となる数があれば、√を外して表現することができますよね。

また、√同士の掛け算の場合、そのまま数字をかけて計算できます。(例: √2×√5=√10)

この法則を利用して√12を分解してみましょう。

12を素因数分解すると12=2²×3となるので

√12

=√(2²×3)

=2√3 となりますね。

ここまでくればあとは簡単です。ルートの中の数字が同じになったので計算できるようになりました。

√3+2√3=(1+2)√3=3√3

したがって、答えは「3√3」です。

まとめ

今回はルートを含んだ足し算の問題を解説しました。ポイントを押さえれば意外と簡単に解けますよね。

ぜひ他の数字を当てはめて挑戦してみてください。


監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター