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大人が意外とわからない算数「5/12時間→何秒?」《小学生でもわかる》

  • 2023.12.27
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「◯時間」というのを分数・小数を用いて表すのに、「1/2時間(0.5時間)」というのを見かけることがあります。

これは「1時間の半分だから30分のことだな」と多くの方が、すぐに分かるはずです。

では、さらに複雑な分数になったら、すぐに計算できるでしょうか。

今回は「時間と分数の関係」について学んでいきましょう!

問題

5/12時間は、何分ですか。また何秒ですか。

5/12(12分の5)という、少し中途半端な感じがする分数ですが、綺麗な数字で「何分・何秒」と表すことができるのでしょうか。

 

さて、今回の問題の答えは「25分(1,500秒)」です。

解説

分数で表示された「時間」を「分」や「秒」に変換する方法ですが、ここでは2つの方法を紹介します。

まず、ひとつ目は「時計をイメージする」ということです。

今回の問題は「5/12時間」ということで難しい分数のように思えますが、「12」という数は、時間を考える際にとてもよく使う数ですよね。

時計の長い針は、12の位置をスタートして、1周すれば1時間(60分)です。この針が5/12だけ動くと考えましょう。

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これは、長針が5の位置にいるということですね。つまり25分を表します。

秒で表すには「1分=60秒」なので、25×60=1,500秒ということになります。

この考え方なら、難しい計算をほとんどせずに「時間→分」の変換ができてしまいます。

 

次に「計算で求める方法」です。

ここでは「時間→秒」と一回で変換してみましょう。
(「時間→分」も同様の考え方で計算が可能です)

まずは1時間が何秒なのかですが、
1時間=60分
1分=60秒なので

1時間=60×60=3,600秒となります。

つまり、5/12時間というのは「3,600秒の5/12」ということですね。

よって、3,600×(5/12)=1,500秒です。

そして、これを分に変換するには60で割りましょう。

1500÷60=25分

 

時間の単位変換は、計算で求めるだけでなく、時計をイメージして、長針がどこまで動いたかを考えると簡単です!

まとめ

分数を使って時間が表示されると難しく見えますが、考え方はとてもシンプルですね。

解き方は、ひとつの方法だけでなく複数の方法を知っていると、状況に合わせて使い分けることが可能です。

今回の考え方もぜひ活用してください!


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」