「4つの4」という計算ゲームをご存知でしょうか。フォーフォーズ(Four fours)とも呼ばれています。
これは、4を4つと「+」「-」「×」「÷」「()」を組み合わせて、式を作るゲームです。
単純ですが、正確な計算力とひらめきが必要になります。
今回は、そのような問題に挑戦してみましょう。
問題
4つの4を組み合わせて、答えが10になる式を作りなさい。
(+、-、×、÷、()を使ってもよい)
この問題を解くには「ひらめき」が必要です。
答えは、この解説の最後でご紹介します!
解説
今回の問題は「答えが10になる式を作りなさい」という問題ですが、実は4つの4を組み合わせると、1〜10までの数が答えとなるような式をそれぞれ作ることが可能です。
0や1を作るのは簡単にできそうですね。
4+4ー4ー4 =0
4÷4+4ー4 =1
これらは、前から順に計算するだけです。
しかし、×÷や+-を組み合わせた計算式は、計算の順序に注意しなければいけません。
4÷4+4÷4 =2
この場合は、わり算の計算が優先されます。
(4+4+4)÷4 =3
4+(4ー4)×4 =4
たし算を先に計算したい場合はカッコが必要になります。まずカッコ内のたし算・ひき算をし、その後にわり算です。カッコがないと、計算結果が変わります。
(4+4×4)÷4 =5
カッコ内から計算をしていきますが、カッコ内がさらにたし算とかけ算になっています。
もちろんかけ算から順に計算していきましょう。
ここまで来ると、6〜9が答えとなる式も作れるはずです。
(4+4)÷4+4 =6
4+4ー4÷4 =7
4×4ー4ー4 =8
4+4+4÷4 =9
さて、今回の問題では「答えが10になる式」を作らなければいけないのですが、いちばん難しいのがこの場合です。
問題文をもう一度確認すると「4つの4を組み合わせて、答えが10になる式を作りなさい」です。
0〜9までの式を作れた方は、計算の順序については問題ないでしょう。ポイントは「4つの4の組み合わせ方」です。
答えは次の計算式です!
(44ー4)÷4 =10
「44」という数字を作るというのが「ひらめき」のポイントでした!
まとめ
この「4つの4」という計算ゲームは、小学生が計算の順序を学習したときによく用いられるものです。
単純に計算をするのではなく、計算式を作ることで、計算規則が効果的に覚えることが可能です。
ひらめきが必要になるため、大人の人がやっても脳トレになりますね!
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」