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大人が意外と間違える算数「2割引きで1,200円」定価はいくら?→960円じゃないよ!

  • 2023.12.19
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「◯割引き」や「◯%OFF」という表示を見ると買いたくなってしまいますよね。

レジに持っていけば金額の計算をしてもらえますが、割引きだから…と思って計算せずにレジに行くと、思っていたよりも高くて驚いた経験はありませんか。

レジに行く前にきちんと自分自身で計算できるといいですよね。

「割引き」の計算は、意外と間違えてしまうことも多いので、この機会に計算の仕方を身につけましょう!

問題

あるお店では、すべての商品が2割引きになるセールをしています。そのお店で、ある商品を買うと1,200円でした。この商品の定価はいくらでしょうか。

日常でもよくある状況ですね。きちんと計算ができるでしょうか。

よくある間違いは、

1200×0.2=240
1200-240=960円

上記の計算で960円としてしまうことです。

 

さて、今回の問題の答えは「1,500円」です。

解説

算数・数学でも鬼門になることが多い「割合」に関する問題です。

まず気をつけないといけないのは、「2割」と「2割引き」の違いです。

全体を1としたとき、0.2の割合が2割です。

例えば、「1,000円の2割」であれば、1000×0.2=200円ということになります。

一方、「2割引き」は全体の1から2割の0.2を引く、つまり1-0.2=0.8の割合です。「2割引き=8割」と言い換えることもできます。

よって「1,000円の2割引き」は、1000×0.8=800円です。

では、今回の問題は「2割引き」だから1200×0.8=960円ではないのかというと、これは間違いです。

「1,200円の商品を2割引きすれば960円」という計算は確かに正しいですが、今回の問題は「ある商品を2割引きすれば1,200円」となっています。

1,200円というのは割引き後の金額であり、求めるものは割引き前の定価ですね。

今回は方程式を使って解いてみましょう。

この商品の定価をx円とする。
x円の2割引きは、0.8xと表すことができる。
よって、0.8x=1200
x=1200÷0.8
=1500

まとめ

「割合」に関する問題は、小中学生だけでなく、大人になっても「なんとなく」で計算をしている方が多いのではないでしょうか。

レジに持っていけば自動的に計算をしてくれますが、やはり自分自身で計算できる方がいいですよね。

買い物だけでなく、日常のさまざまな場面で使えるので、忘れている方はぜひ学び直しをしてみてください!


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」