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もしも全盛期の「柳田悠岐」がメジャー挑戦していたら…"年俸はいくら"になる?吉田正尚、鈴木誠也を超える可能性も

  • 2024.1.5
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写真:PIXTA

大谷翔平選手、吉田正尚選手、鈴木誠也選手らの活躍によって、“日本人打者”の評価がメジャーリーグでも高まっています。かつてはイチロー選手、松井秀喜選手がメジャーリーグを席巻したものの、その後移籍した日本人野手がなかなか“大成功”と呼べる結果を残せない時代が続きました。それが、ここにきて評価がV字回復してきたと言っていいでしょう。

アメリカではすでに、最年少三冠王・村上宗隆選手の将来的なメジャー移籍の可能性が報じられるなど、日本人野手の注目度は急上昇中。その一方、過去にはメジャー移籍もウワサされながら日本に残った選手もいます。

そのひとりが、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手です。広島経済大から2010年ドラフト2位で指名を受けソフトバンクに入団した柳田選手は、プロ3年目の2013年に一軍に定着すると、2015年に打率.363、34本塁打、32盗塁で史上10人目の“トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)”を達成。また、同時に首位打者も獲得し、史上初の“首位打者&トリプルスリー”の快挙を成し遂げました。

一時はメジャー移籍の噂も…

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写真:西村尚己/アフロスポーツ

188センチ93キロという日本人離れした体格に、スピードと身体能力を併せ持つ“アスリート型”の選手で、一時は「メジャー移籍」もウワサされましたが、2017年オフにソフトバンクと3年契約を結び、契約期間中の2019年オフに7年契約を結び直した事で、事実上の“生涯ホークス宣言”。メジャーリーガー・柳田悠岐が誕生することはありませんでした。

ここで、改めて柳田選手の日本での通算成績を振り返ってみましょう。2023年終了時点で通算打率は.313、1542安打、260本塁打、159盗塁。超一流と言っていい数字ですが、特に驚異的だったのがソフトバンクと長期契約を結んだ2017年前後です。

2015年から2018年まで4年連続で最高出塁率のタイトルを獲得(うち二度は首位打者も同時獲得)。また、出塁率と長打率を足したOPSという数字も4年連続でリーグトップでした(OPSは2020年にもリーグトップを記録)。このOPSという指標はメジャーでも打者を評価するうえで重要視されており、柳田選手はこれまで、OPS1.000以上を計四度も記録。

ちなみに、現在メジャーで活躍する吉田選手は日本時代にOPS1.000以上を一度、鈴木誠也選手は柳田選手と同じく四度マークしています。

吉田正尚選手、鈴木誠也選手以上の評価も

吉田選手は2023年からレッドソックスと5年総額9000万ドル(当時レートで約122億円)、鈴木選手は2022年からカブスと5年総額8500万ドル(当時レートで約101億円)の契約を結んでいるので、“もしも”2023年の現在に“2017年頃の柳田選手”がいたとすれば、5年総額1億ドル(約145億円)前後の契約も可能かもしれません。

球史に残るレベルの高い能力を持つ柳田選手がメジャーでプレーする姿も、野球ファンとしては見てみたかった気もしますが、日本球界でそのプレーを見続けることも幸せなこと。タイミングが違えばメジャーリーグでプレーしていたかもしれない柳田選手の雄姿を、来季も目に焼き付けましょう!


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1983年、神奈川県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、2015年に独立。ライター、編集者として年間50人以上のアスリート・著名人にインタビューを行い、野球を中心に大相撲、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、さまざまなジャンルのスポーツ媒体で編集・執筆。著書に『あのプロ野球選手の少年時代』(宝島社)『オリックス・バファローズはいかに強くなったのか』(日本文芸社)がある。

※現在のレートは1ドル=145円で換算。
※本記事は、2024年1月5日執筆時のものです

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