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「歴代最強だと思う千葉ロッテのエース投手」ランキング!3位「村田兆治」、2位「黒木知宏」を抑えた1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】

  • 2024.1.31
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写真:PIXTA

パ・リーグきっての投手王国として名高い千葉ロッテマリーンズ。前身のチームを含めてもリーグ優勝は5度と少なめですが、歴史を振り返ると球界を代表するエース投手が、多く台頭してきた球団でもあります。

過去にはグラウンドが狭い川崎球場を本拠地にしていたり、現在のホームグラウンドのZOZOマリンスタジアムも強烈な海風が吹くことで知られ、守備が難しい球場と言われていたりと決して投手にとって投げやすい環境ではないのですが、それでもロッテの歴史を振り返ると速球で鳴らした豪腕投手や個性満点のフォームで沸かせた個性派、そして闘志をむき出しに投げる姿でファンに愛された投手など、数多くの名投手が現れました。

そんな記録にも記憶にも名を残す選手が多数ランクインした「ロッテの先発エース投手」の中で、「歴代最強」は誰なのか? TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン100人にアンケートを実施し、「歴代最強・ロッテの先発エース投手ランキング」を作成しました。その結果をご紹介します!

なお、「最強」の定義は記録や数字だけでなく、投票者に委ねていますので、投票理由も多岐にわたります。

いったい、誰が「歴代最強・ロッテの先発エース投手」に選出されるのか……。投票結果を見てみましょう!

【第3位】村田兆治(14票)

ロッテ一筋23年、通算215勝を誇るロッテのレジェンドとも言うべき村田兆治投手が第3位にランクイン。現役引退後もOB戦などで登板し、70歳を超えているにもかかわらず130キロ近い速球を投げるなど元気な姿を見せていましたが、現役当時も年齢を感じさせない投球でロッテのエースの座を守り抜きました。

1967年のドラフト会議でロッテの前身球団である東京オリオンズから1位指名を受けて入団した村田投手は、プロ入り2年目の1969年に6勝を挙げて先発ローテーション入りを果たすと、翌1970年にはリーグ優勝を経験。

さらに4年目の1971年には後に監督となる金田正一氏のアドバイスで投球フォームを改造。左足を高く蹴り上げて大きく踏み込む独特の投法「マサカリ投法」を開発し、この年に12勝を挙げて、自身初の2桁勝利を達成。さらに3年後の1974年にも村田投手は12勝を挙げて、チームの日本一に大きく貢献します。

やがて自身の代名詞となるフォークボールをマスターして1976年から4年連続の2桁勝利、1981年には自身初となる最多勝を挙げるなど球界を代表する選手になった村田投手ですが、1982年に右ひじを故障し、翌1983年に渡米して当時としては珍しかったトミー・ジョン手術を受け、長いリハビリを経て1984年のシーズン終盤に復帰しました。

それだけの大手術を受けてグラウンドに戻ってこられた選手は当時はほぼいなかったため、村田投手も厳しいかと思われましたが、1985年には17勝を挙げてカムバック賞を受賞するなど完全復活。その不死鳥のようなプレースタイルは今もなお、ファンの脳裏に残っています。

200勝投手でマサカリ投法という村田投手しか投げることが出来ないフォームで現役引退しても140越えのストレートを投げ込んでいたので凄いなと思いました。(47歳男性)
マサカリ投法は誰にもまねできない個性的なスタイルだと子供心に思っていました。今では考えられない勝利数をあげて名球会入りしているので、この人しかいないと思います。(55歳女性)
ロッテの絶対的エースとして、大車輪の活躍をしていたというイメージがあるから(34歳男性)

【第2位】黒木知宏(26票)

魂のエース」と称された黒木知宏投手が第2位。闘志をむき出しにして投げる投球スタイルが千葉移転直後のロッテファンから根強い支持を受けました。

プロ入り2年目の1996年に初めて規定投球回入りを果たした黒木投手は、翌1997年には開幕ローテーション入りしてチームトップの12勝、リーグ最多となる投球回数240回2/3を記録し、ロッテのエース投手としてチームを引っ張る存在となりました。

目鼻立ちのキリッとしたルックスは女性ファンからも人気が高く、「ジョニー」の愛称で知られた黒木投手ですが、プロ野球ファンにその名が広く知れ渡ったのは1998年。この年のロッテは夏場に連敗を重ね、結果的にプロ野球ワースト記録となる18連敗を喫してしまいます。

7月7日の対オリックス戦ではワースト記録更新を避けようと黒木投手が先発し、あと1人抑えたら勝利という場面でまさかの同点2ラン本塁打を献上。まさかの同点弾を打たれてしまった黒木投手は、マウンド上で座り込み、悔し涙を流してしまいます。

この時の様子が「悲劇のエース」として語られるようになり、黒木投手は多くの野球ファンに知られる存在になりました。ちなみにこの年、ロッテは最下位に沈みましたが黒木投手は奮起して13勝を挙げて自身初となる最多勝のタイトルを獲得。前年から続けた2桁勝利は2001年まで5年連続で続くなど、安定感のあるエースに成長を遂げました。

しかし、2001年のシーズン途中に黒木投手は右肩に故障を発症。約2シーズンを棒に振ってしまいましたが、2004年に復活。2005年には3試合しか登板できませんでしたが、2勝1敗と勝ち越し、チームにとって10年ぶりとなるAクラス入りを確定させる勝利を挙げるなど、ここぞの場面で見せた魂の投球がロッテファンの記憶に深く残っているからこそ、第2位にランクインしたのでしょう。

弱い時のロッテを支えていた時に闘志あふれる投球が素晴らしく、時には涙を流しながら投球した姿が印象的でした。(42歳男性)
ゆったりとしたフォームから糸をひくようなキレのあるフォーシームを投げ込み、闘志を前面に押し出して投げる姿はまさにエースと呼ぶにふさわしいから。(38歳男性)
90年代に低迷していた千葉ロッテを支えていた投手でした。特に1998年に17連敗目になった試合で、あとアウト1つのところでホームランを打たれて、マウンドで悔し涙を流した場面が印象に残っています。(32歳男性)
活躍した期間は短かったが、完投能力が高く、闘志を押し出すピッチングはまさしくエースだった。イチローも認めていたことからも素晴らしいピッチャーだと思う。(40歳男性)

【第1位】佐々木朗希(35票)

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写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

昭和の大エース・村田兆治投手、平成のエース・黒木知宏投手を凌いで1位に輝いたのは“令和の怪物”と称される佐々木朗希投手です。2020年にプロ入りしてまだ4シーズンしか投げていない若手投手ですが、すでにインパクトのある投球を見せていること、底知れぬ素質を感じさせる点がロッテファンの心をわしづかみにしています。

大船渡高校時代から注目のエースだった佐々木投手は甲子園などの全国大会には縁がなかったものの、世代最高の投手として大きな注目を集めて2019年のドラフト会議で4球団の競合指名の末にロッテに入団。2年目の5月にプロ初登板を飾ると、11試合に登板して3勝をマークし、未来のエースとして存在感を見せつけます。

そしてプロ入り3年目の2022年。開幕からローテーション入りを果たした佐々木投手は4月10日の対オリックス戦で前年のリーグ優勝チームを相手に無失点どころかヒットを1本も許さずに三振の山を築き、なんと世界記録となる13者連続三振を記録。

その後も佐々木投手は三振を奪い続け、結果的にプロ野球記録タイの19奪三振をマーク。さらにオリックス打線にヒットどころか走者をひとりも許さずに勝利して、プロ野球では28年ぶり、史上16人目となる完全試合を達成。当時の佐々木投手の20歳5ヵ月という年齢は、史上最年少という記録も達成しました。

この圧倒的な投球を見せたことがランキング1位の大きな要因になったのは間違いありません。この年はシーズン9勝をマークして、2023年のWBC日本代表にも選出。スター集団の侍ジャパンの中でも先発投手として存在感を見せ、14年ぶりとなる日本代表のWBC優勝に大きく貢献します。

そして佐々木投手は2023年シーズンも故障離脱があったものの、7勝をマーク。4月28日の対オリックス戦では大谷翔平投手に並ぶ球速165キロを記録し、またも伝説に名を連ねることになりました。

弱冠22歳の若者ながら、既に数々の記録を生み、伝説を作ったことが村田投手や黒木投手よりも上位にランキングされた理由と言えそうです。

現状でも球界を代表する投手ですが、まだ伸びしろがある恐ろし過ぎる投手です。しかも、まだまだ球速が早くなる可能性もあるので、これから長きにわたって無双すると思います。(42歳男性)
大谷選手と同じく日本人で最速165キロを投げる若手の投手です。完全試合も見事で、WBCで点を取られて、裏で泣いていたのが印象的でした。これからが楽しみな選手です。(48歳女性)
令和の怪物。完全試合達成者。日本人最速165キロ。身体の強度だけが心配だが、年齢を重ねていけば、ある程度安定してくると思う。将来的にメジャーで活躍する選手。(38歳男性)
2022年には史上最年少で完全試合を達成し、2023年に日本人最速165キロをマークするという、これからが楽しみすぎる若手最強のロッテのエースだと思います。(22歳男性)
史上最年少で完全試合を達成するなど、若くしてストレートやフォークに超一流の能力をもつエースです。まだまだ成長も見込めますし、将来はメジャーでも大活躍が期待できる選手なので歴代最強だと思います。(39歳男性)

4位以下の選手とコメント

伊良部秀輝(7票)

豪速球で真っ向勝負する闘志溢れる姿は、まさにピッチャー界のレガシー。(49歳男性)

成瀬善久(5票)

入団して若いうちから登板を重ね、最多勝を受賞したり、CSや日本シリーズではエースとして圧巻のピッチングをしたことが印象に残っているため。(24歳男性)

渡辺俊介(5票)

遅いストレートで勝負できるアンダースローというのは格好良かった。あれだけ地面すれすれから手が出てくる姿は見ていてワクワク感があった。(59歳男性)

結果はこちら

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アンケートの回答者の年代が30歳~49歳が7割以上を占めたためか、現在進行形の現役選手である佐々木投手や、村田投手に比べると引退からそこまで年月が経っていない黒木投手に多くの票が集まった今回のランキングですが、第4位以降にも個性的な選手たちが多くランクインしています。

第4位に入ったのは伊良部秀輝投手。ロッテが千葉へ移転した当時のエース投手で、現在の佐々木投手と同様に速球を持ち味にした投球がウリの豪腕型エース。当時のプロ野球界では最速となる158キロのストレートを武器にした投球でパ・リーグの強打者たちを相手にした姿が今でも印象に残っています。

そんな伊良部投手に続いて第5位にランクインしたのが成瀬善久投手。ロッテのエースとしては珍しい軟投派の左腕投手ですが、ボールの出所が見づらい「招き猫投法」から多彩な変化球で打者を幻惑し、2007年には16勝1敗、防御率1.82の好成績で最高勝率と最優秀防御率のタイトルを獲得。その後も2009年から2桁勝利を4年連続でマークするなど、長らくロッテのエースとして君臨しました。

こうした偉大な先輩たちに続くような成績を2024年シーズン、佐々木投手が残すことができるのか、それとも佐々木投手を脅かすような存在が新たに生まれるのか……投手王国ロッテに注目してみるのもプロ野球を楽しく見るひとつのポイントかもしれませんよ!


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年1月10日、11日
調査対象:全国の20代~60代
有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2024年1月19日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「投手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:

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