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「JFK」「ボビーバレンタイン」「楽天参入」…今年の高卒ドラフト選手が生まれた”2005年”のプロ野球を振り返る

  • 2023.10.31

10/26(木)に2023年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンDが開催され、支配下選手72名、育成選手50名、合計122名が新たにNPBに所属するプロ野球選手となりました。

今年指名された高校生選手は、2005年度生まれが対象となっており、彼らが生まれた2005年シーズンのプロ野球はどのような年だったのでしょうか?

順位や個人成績と共に振り返ってみました。

2年ぶりに阪神が優勝、JFKが誕生

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この年セリーグを圧倒的な成績で優勝した阪神は、星野仙一前監督から引き継いだ、岡田彰布監督の2年目のシーズンでした。赤星憲広、鳥谷敬の1,2番コンビを、シーツ、金本知憲、今岡誠のクリーンナップが返すという上位打線が非常に機能し、5番今岡誠がシーズン歴代3位となる147打点を記録。また、7回ジェフ・ウィリアムス、8回藤川球児、9回久保田智之のリリーフトリオはJFKの愛称が定着し、今もプロ野球ファンから知られ、見事な勝ちパターンが形成されました。

一方巨人は、原辰徳前監督から引き継いだ、堀内恒夫監督の2年目シーズン、仁志敏久、清水隆行、二岡智宏、高橋由伸、清原和博、ローズ、小久保裕紀、阿部慎之助と強打者がスタメンに名を連ねるも、打線が繋がらず5位に終わり、この年記録した80敗は今も巨人歴代最多負け数となっています。

パリーグは31年振りにロッテがリーグ優勝、楽天ゴールデンイーグルス参入初年度

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この年、オリックス・ブルーウェーブと近鉄バファローズが合併し「オリックス・バファローズ」と新規球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」が誕生し、新たなスタートを切った年でもありました。

また、パリーグでは2004年〜2006年の間、レギュラー・シーズンの上位3チームがトーナメントによるプレーオフに進出する方式が採用されており、プレーオフ優勝チームがリーグ王者としていたため、ソフトバンクが勝率1位ですが、プレーオフを勝ち上がったロッテが31年振りのリーグ優勝を果たしました。

ロッテ監督2年目のボビー・バレンタインは、相手先発投手に合わせ毎日スタメンを変える戦術を採用。正捕手を確立させることが重要とされていたこの時代に、里崎智也、橋本将の捕手二人制度を採用、また若手を積極的に起用し、目覚ましい活躍をした西岡剛、今江敏晃らはボビーチルドレンと呼ばれ、渡辺俊介、小林宏之、清水直行、セラフィニ、小野晋吾、久保康友の先発6投手が2桁勝利を挙げ、YFKと呼ばれる、薮田安彦、藤田宗一、小林雅英が終盤を盤石のものとしました。

セ・リーグ個人成績

打撃部門主要ランキング

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今も現役で活躍する青木宣親が2年目を迎え一気に開花し初の首位打者を獲得をし、現広島監督の新井貴浩が前年10本から43本とホームラン数を大きく伸ばし初の本塁打王を獲得しました。

投手部門主要ランキング

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現横浜DeNA監督の三浦大輔が最優秀防御率、最多奪三振の2冠、この年から守護神に定着した岩瀬仁紀が2位を大きく離し最多セーブ王に輝きました。岩瀬仁紀はこの年に初めて30セーブ以上を記録し、その後2013年まで9年もの間30セーブ以上を挙げました。

パ・リーグ個人成績

打撃部門主要ランキング

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2004年に続き、2年連続の三冠王獲得を目指した松中信彦でしたが、打率が僅かに及びませんでしたが2冠を獲得。この年からレギュラーに定着した西岡剛が最多盗塁を獲得。和田一浩、小笠原道大、西岡剛、小坂誠は数年後セ・リーグでも活躍しました。

投手部門主要ランキング

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前年2勝に終わった3年目の杉内俊哉が2冠を獲得、奪三振数でも2位とし沢村賞に輝く活躍。松坂大輔も防御率3位、勝利数5位(14勝)、最多奪三振と大活躍の年になりました。

その他の出来事

・藪恵壹(阪神)、井口資仁(ソフトバンク)、中村紀洋(近鉄)がメジャー挑戦

・楽天が開幕戦のロッテ戦で球団初勝利

・古田敦也(ヤクルト)がNPB史上32人目の2000本安打を達成

・清原和博(巨人)がNPB史上8人目の500本塁打を達成

・野村謙二郎(広島)がNPB史上33人目の2000本安打を達成、東都大学野球出身選手では初

・クルーン(横浜)が日本球界最速となる球速161km/hを記録

・斉藤和巳(ソフトバンク)がNPBタイ記録の開幕から15連勝

・藤川球児(阪神)がシーズン最多登板記録を達成

・岩瀬仁紀(中日)がプロ野球新記録のシーズン46セーブを達成

・日本シリーズでロッテが阪神に4勝0敗で日本一に、334が話題となる

・佐々木主浩(横浜)、元木大介(巨人)、野村謙二郎(広島)、初芝清(ロッテ)らが現役を引退

・翌年初めて開催されるWBCの初代監督に王貞治の就任を発表


筆者も2000年代のプロ野球に虜になった野球少年でしたが、懐かしい…!!の一言でした。
この頃活躍した多くの選手が、監督、コーチとなり、指導に励んでいます。まだまだ先ではありますが、今年生まれた子ども達が18年後にドラフト指名される時が楽しみですね。


※所属チームは2005年シーズン当時

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