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大人が意外と分からない算数「積み木は全部で何個?」→実は一瞬で解けるんです

  • 2023.11.25
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図形問題の中でも、苦手な人が多いのは「立体図形」の問題です。

立体図形の難しさは、3次元の物体であるはずなのに、教科書や試験では2次元の紙に描かれていることではないでしょうか。(PCやスマホの画面も2次元になってしまいますね)

そのため、描かれていない部分を頭の中で補完しなければいけません。

そのような図形の認識能力には得意・不得意がありますが、ちょっとしたコツを知っているだけで苦手な方でも素早く処理ができるようになります!

今回はそのような問題に挑戦してみましょう。

問題

立方体の積み木を次のように積み上げました。いくつの積み木がありますか。

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もちろん見えていない部分の積み木も数えなければいけません。

数え間違いのないように注意しましょう!

 

さて、今回の問題の答えは「19個」です。

解説

きちんと数えることができたでしょうか。

「1、2、3、4、・・・」とひとつずつ数えた方もいるかもしれません。しかし「あれ?コレはもう数えたかな?」と同じものを数えてしまったり、見逃してしまったりしてしまいそうです。

このような問題のコツは、積み木を移動させて数えやすい形に作り直すということです。

例えば、2×2×2の形に積み木が積まれていれば、計算することで8個と分かります。同様に3×3×3の形であれば27個ですね。

今回の問題は、次のように1個の積み木を移動させましょう。

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そうすることで、次のような計算が可能になります。

3×3×3ー2×2×2
=27ー8
=19

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これなら、数え間違いの心配がないですね。

まとめ

積み木を1個動かすというのは、もちろん頭の中で考えなければいけません。慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると2〜3個程度を動かすのもできるようになるはずです。

ひとつずつ地道に数えるのもいいですが、このような工夫をすることで、より早く問題を解けるようになります。

図形の問題は、老化防止・脳トレにも最適なので、いろいろな問題に挑戦してみてください!


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。