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大人も意外と間違える "小数点の計算" 「0.9 ÷ 0.45ってわかる?」→ 0.5じゃないよ〜

  • 2023.10.31
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小数を含んだ計算は、一見簡単そうに見えても、実はミスをしやすい部分が潜んでいます。

電卓に頼りっぱなしで、手計算のスキルが鈍っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、小数点の計算は基本中の基本。この機会に再確認してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
4.8–0.9÷0.45

焦らず、一つ一つ確認しながら計算してみましょう。

 

答えは「2.8」です。

解説

小数の計算の場合、とくに注意すべき点は計算の順序と小数点の位置です。

一般的な間違いを挙げながら、正しい計算方法を解説していきます。

 

【誤答例1】

計算の順序を誤り、4.8-0.9からスタートしてしまうケース。

最初に気を付けるべきは、計算の順序です。

この式では、引き算とわり算が混在しています。

基本的な四則計算のルールに従い、まずはわり算を先に行います

【計算の順序】
①かけ算・わり算
②たし算・引き算

 

【誤答例2】

次に、0.9÷0.45の計算をします。

ここでの一般的な間違いは、9としたり、90としてしまうことです。

45÷9=5は正しいですが、今回の計算とは異なります。

小数点の計算を簡単にするために、両方の数を100倍して考えると、90÷45という形に変換できます。

よって90÷45=2となります。

 

さらに、0.9÷0.45の計算を5もしくは0.5と間違えることもあります。

この誤答は、「9と45(0.9と0.45)」という組み合わせをみて、9×5=45をイメージしているためだと考えられます。

しっかりと問題を見ずにパッと計算してしまう小学生でよくみられる間違いです。

0.45÷0.9=0.5となりますが、もちろん0.9÷0.45の計算とは結果が異なります。

 

【計算の工夫】

したがって、全体の計算をまとめると以下のようになります。

4.8–0.9÷0.45
=4.8–90÷45
=4.8–2
=2.8

まとめ

小数を含む計算は、注意して進める必要があります。

しかし、基本的な計算のルールを守り、小数点の位置や計算の順序に気を付けることで、正確な答えを導き出すことができます。

このような問題を通じて、算数の基本を再確認し、計算スキルを磨きましょう。


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース