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大人が意外と間違える算数「1÷0の答えは?」→ 0でも1でもないよ!

  • 2023.10.25
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小学校3年生で習う割り算ですが、日常生活で使う場合は電卓で済ませる方も多いのではないでしょうか。

今回は、簡単な数字を使った割り算に関する問題です。

シンプルな割り算ですが、とても考えさせられる問題なのでぜひ挑戦してみてください。

問題

「1÷0」の答えは?

問題は「1」と「0」という小さな数字の割り算です。

「1を0で割る」とどうなるのでしょうか。

そもそも「0で割る」とはどのような意味なのでしょうか。

答えは分かりましたか?

 

正解は「定義されない」でした!

解説

答えが分からず、電卓で「1÷0」と打った方もいるのではないでしょうか。

実は電卓で「1÷0」と打つと「0で割ることはできません」と出てくるのです。

数学の世界ではある正の数を割るとき、割る数を0に近づけていいくと、答えは無限大になるとされています。

無限大、つまり具体的な数字にならないのです。

 

イメージが沸くように他の数字で考えてみましょう。

「8÷2=4」ですが、

8÷1=8
8÷0.1=80
8÷0.01=800

・・・

と、割る数が小さくなるにしたがって、答えは大きくなります。

これを0に近づくように繰り返していくと、答えは無限大にあることが分かります。

そのため「1÷0」の答えは定義しないと決められているのです。

 

ちなみに「1÷0」のように「0で割る」場合は、割られる数が1以外の数字でも、同じ考え方で答えは存在しないことになります。

まとめ

「1÷0」の答えは「定義されない」という衝撃の結果でした。

数学は答えが必ず存在するイメージがありますが、実は「1÷0」のように答えが存在しない問題はたくさんあります。

数字はシンプルでも、このように深い意味や考え方があるのです。

大人になってから改めて数学の問題に向き合うのはとても楽しいもの。
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文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース