1. トップ
  2. 五輪の切符を惜しくも逃したバレー女子日本、出場権獲得の条件は?

五輪の切符を惜しくも逃したバレー女子日本、出場権獲得の条件は?

  • 2023.9.27

9月16日から9月24日まで、国立代々木競技場 第一体育館で「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」女子大会が開催されました。

undefined
写真:長田洋平/アフロスポーツ

開幕4連勝を飾った日本

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」女子大会は、世界ランキング上位の24カ国が、8カ国ずつ3プールに分かれて総当たり戦を行い、各プールの上位2カ国が出場権を獲得するというもの。日本が組分けされたプールBは、世界ランク1位のトルコ4位のブラジルがいるという厳しいカード。

眞鍋政義監督が率いる女子日本代表は、9月16日のペルーとの開幕戦から、1セットも落とすことなく4連勝と順調な滑り出しを見せます。しかし、強豪トルコとの試合でエースのメリッサ・バルガス選手の勢いを止められず、3セットを落とし、今大会初敗戦を喫してしまいました。

そして9月24日に迎えたプールBの最終戦では、パリ五輪行きを賭けて強豪ブラジルに挑みます。

ブラジルとの最終戦で見せた日本の意地

プールBの最終戦は、試合前の時点で日本は前日のトルコ戦で敗れてプール2位、ブラジルは3位という、勝った方がパリ行きの切符を手にする緊張感。

第1セットは、ブラジルの激しい攻撃に粘り強く応じるも、21-25で落とします。続く第2セットは、山田二千華選手の力強いサーブが連続で決まり、いい流れのまま25-22で日本が逃げ切り。第3セットは、ブラジルのエース・ガビ選手の勢いを止められず、25-27で落としました。

2セットを落として後がない日本、第4セットでは石川選手のサーブがきっかけとなってポイントを重ね、日本は25-15で見事逃げ切ります。

そして、セットカウント2-2で迎えたファイナルセット。15点を先取すれば日本は勝ち逃げできますが、選手たちの疲労がピークに達したのかミスが目立ち始めます。一方のブラジルは着実にポイントを重ねてファイナルセットを15-10で決め、五輪出場権を獲得しました。

パリ五輪出場のチャンスは来年に持ち越し

惜しくも今大会で五輪出場こそ果たせなかったバレー女子日本代表ですが、ハイクオリティーな守備と途切れない集中力を見せ、国内ファンのみならず世界からも賞賛の声があがりました。

今大会では善戦を見せたものの五輪出場権を逃した日本。しかし、チャンスは来年に残されています

五輪出場の残り5枠は、2024年5〜6月に行われる「ネーションズリーグ」1次リーグ終了時点の世界ランク上位5か国に与えられます。日本は現時点で世界ランキング9位。五輪出場するために「ネーションズリーグ」で1試合ずつしっかり勝ってランキングを維持すれば、パリへの切符を手にすることができるでしょう!

いぜん厳しい戦いが続きますが、2024年7月26日から開催されるパリ五輪に日本女子チームが出場できるよう、引き続き応援したいですね!


参考:公益財団法人日本バレーボール協会「パリ2024オリンピック バレーボール競技およびビーチバレーボール競技 出場国決定プロセス」

※記事内における情報は原稿執筆時のものになります

の記事をもっとみる